IMP.佐藤新&渡邉美穂ダブル主演 丸井とまと「青春ゲシュタルト崩壊」実写映画化決定
佐藤新(IMP.)と渡邉美穂が、小説コンテスト「第5回野いちご大賞」を受賞した、丸井とまとの青春小説を実写映画化する『青春ゲシュタルト崩壊』(2025年公開)でダブル主演を務めることが明らかになった。
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スターツ出版が運営するケータイ小説サイト「野いちご」は、10代・20代の学生へ向けた恋愛・青春小説投稿サイト。昨年、同サイト発の小説が『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』『交換ウソ日記』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』と続けて実写映画化され、大きな話題となった。
「青春ゲシュタルト崩壊」は「個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる」と原作で表現される架空の病気“青年期失顔症”になった女性が、新たな出会いを経て成長していく物語。2021年に単行本化され、TikTokで話題を呼んだ話題作を、ドラマ「Eye Love You」「フェルマーの料理」などの三浦希紗の脚本で映画化する。
映画初主演となる佐藤が演じるのは、派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍「痛み」に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)。そして、日向坂46の元メンバーで、卒業後は女優として活動の幅を広げる渡邉が、自分の顔が認識できない“青年期失顔症”になってしまうヒロインの間宮朝葉(まみや・あさは)を演じる。
ある日突然、“青年期失顔症”を発症してしまい、周囲に知られてしまうことを恐れた朝葉は誰にも言えず1人で悩んでいた。そんな彼女の異変に気が付いたのは、同級生の聖だけ。聖は朝葉に「今までと変えなくていいの?」と問いかける。彼に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直し、次第に聖の存在が自分の中で大きくなっていく。そして聖も、朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていたあることに向き合うように。リアルな人間関係の悩みと葛藤、そして「好き」という感情に気がつく淡い瞬間にフレッシュな2人が全力で挑む。キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
朝比奈聖役:佐藤新(IMP.)
歌番組の出番直前に、突然「映画のW主演決まったよ~」と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています。
初のW主演映画という事で、とても気が引き締まる思いです。まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈 聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います。
よろしくお願いします。
間宮朝葉役:渡邉美穂
初めて原作を読んだ時、狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。
何かを手放すこと、辞めることは決して"逃げ"でも"甘え"でもない。
あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします。
何かに悩んだり、自分自身を見失いそうになった時、この作品を通して心の拠り所を見つけてもらえたら良いなと思います。
私もその想いを胸に、この映画を大切に大切に作り上げていきたいです。
この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。
素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。
原作者:丸井とまと
もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。このような素敵な機会をいただけたのは、一緒に書籍を作り上げてくださった方々や、原作をお手にとってくださった皆様のおかげです。たくさんの愛をありがとうございます。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです。
脚本家:三浦希紗
丸井とまと先生の原作を読んだ時、“自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル。このギャップを、映像化で最大限に引き出すためにはどうすればいいのか、それを意識しながら脚本を考えていきました。
爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな“青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです。