大竹しのぶ&多部未華子『インサイド・ヘッド2』早く観て「人生の思い出の一つに」
女優の大竹しのぶと多部未華子が日本語版声優を務めた、映画『インサイド・ヘッド2』の初日舞台あいさつが1日に都内で開催され、本作を観客に早く観てほしい二人が「我々はすぐに帰ります」「早口でしゃべります」と早々に舞台あいさつを終わらせたい様子を見せ、会場を笑いに包んだ。この日は、同じく日本語版声優の横溝菜帆、マヂカルラブリー村上、小清水亜美、小松由佳、落合弘治、浦山迅、花澤香菜も出席した。
本作は『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『リメンバー・ミー』などを手掛けたディズニー&ピクサーが、誰の中にも広がっている“感情たち”の世界を描く大ヒットアニメ『インサイド・ヘッド』(2015)の続編。大人になるにつれて増えていく感情をテーマに、成長した主人公・ライリーの頭の中で、再び感情たちの物語がつづられる。
世界興行収入が15億677万3,929ドル(約2,335億円・7月30日時点)に到達し、世界興収ランキング12位にランクインするなど、歴史的大ヒット中の本作。観た人が“自分の物語”と感じ、大人が泣ける映画としても話題になっているといい、ハズカシ役の村上は「僕の物語だと思います。僕の“あるある”が詰まっている」と豪語。シンパイ役の多部も「わたしの話だと思っていたのでビックリしました」と村上の発言に乗って笑いを誘いつつ、「アフレコ中はいっぱいいっぱいで、冷静に観られなかった」ものの、完成品を観ると「大人になりましたが、自分もライリーのようないろんな感情を持って生きているなぁ」としみじみと感じたことを打ち明ける。
カナシミ役の大竹は「(ライリーの)頭の中に9人(種)の感情を持っているんですけど、すべて喜びのために感情があると教えてもらえます。人間は喜ぶために生まれて来たし、これからも喜びの人生であると素直に思える映画なので、最後は泣いちゃうんだなと思いました」としみじみ。また、「『2があるんだよ』と言われて、もう9年も経っていて……。あっという間の9年でした。でも、カナシミのキャラクターがわたしの中に残っていたので、アフレコもすぐできました。憎めないキャラクターなので大好きです」と笑顔で収録を振り返る。
ムカムカ役の小松は、9年を経たことで自分の声に不安があったというが「はじまったらなんてことない」と余裕の表情。一方、ビビリ役の落合は「自分がやりたいようにできないと思ったら、向こう(オリジナル)の声優さんが変わられていたんですね。原音に引っ張られることがあるので、調和させ、着地点を見つけるのが難しかったです」と苦労があったことを明かした。前作のファンだったという多部は「あらゆる感情のチームワークを引っ掻き回すキャラクターなので、なるべく愛くるしくチャーミングに見えるキャラクターになったらいいなという思いで収録しました」と役に込めた思いを語った。
締めのあいさつでは、多部が「とにかく皆さんに早く観ていただきたいので、我々はすぐに帰ります!」と笑顔で宣言。大竹は「早口でしゃべります。こんなにいいものだよと言って、そうでもないじゃんと言われたらアレなんですけど、夏休みの思い出というより、人生の思い出の一つになるようないい映画になっていると思います。ぜひ楽しんでいってください」と呼びかけた。(錦怜那)