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櫻坂46・藤吉夏鈴、自分の“好き”だけじゃダメ…初主演映画で実感した変化と演技への思い

『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で映画初主演 櫻坂46・藤吉夏鈴
『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で映画初主演 櫻坂46・藤吉夏鈴 - 写真:高野広美

 櫻坂46藤吉夏鈴が、映画初出演にして初主演を務めた『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(8月9日全国公開)。櫻坂46として圧巻のパフォーマンスでファンを魅了しながら、近年は女優としても精力的に活動する藤吉が、新たな舞台で実感した自身の変化と演技への思いを語った。

【画像】かっこいい&かわいすぎ!櫻坂46・藤吉夏鈴インタビュー撮りおろし<7枚>

トロッ子は少し前の自分

 『新米記者トロッ子』は、文学好きの高校1年生・所結衣(藤吉)が、新聞部の新米記者として、大人たちの闇に迫る学園物語。飽くなき探究心で真実を追う高校生たちの初々しい青春模様を、藤吉は「本当に眩しくて、心臓が痛くなるくらい愛おしかったです。学生時代特有の感情が詰まっていて、台本を読んでいる時も、完成した映画を観ている時も、その時にしか味わえない感情がそこにある。何だか、ずるいなって思うくらいでした」と振り返る。

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 藤吉演じる結衣は、憧れの覆面作家・緑町このはが在籍する私立櫻葉学園高校に入学し、その正体を探るために、文学部ではなく新聞部に入部することに。部長の杉原かさね(高石あかり)をはじめとする、個性的な仲間たちに振り回されながら、新米記者“トロッ子”として活動するうちに、ジャーナリスト魂に目覚めていく。

 憧れの存在に向かってひたすらに突き進む結衣に、藤吉は「結衣ちゃんは好きなことに真っ直ぐで、とてもピュアな女の子。3、4年前くらいのころの私に似ているなって思います」と共感しながら、自身に訪れた変化を口にする。

「結衣ちゃんは3、4年前くらいのころの私に似ているなって思います」

 「結衣ちゃんのように、好きなことに真っ直ぐ進む気持ちは変わっていません。ただ、今は周りの人が何を求めているのかも考えるようになりました。自分が目指している方向があっても、一緒に作品に向き合っている方々は違う方向性を考えていたりする。そうやって周りの方から意見を聞いたり、話し合ったりするのが、ここ2年ぐらいで好きになったんです」

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 「櫻坂の活動でも、『この人は違う角度から櫻坂を見ているんだな』とか『この人はこんなグループを目指しているんだな』とか、人によって見ている方向は違う。そうやって他の人の意見も聞くようにしたら、作品がさらに良くなっていったので、自分だけの“好き”じゃダメなんだなって、気づいたんです」

全てが新鮮な経験

「とても刺激的で贅沢な時間だったなって」

 センター曲「偶然の答え」のドラマパートなど、ミュージックビデオ(MV)でも印象的な演技を披露してきたが「MVの撮影では、作品について説明をいただいて、みんなで同じ方向性を目指しながらも、それぞれが自由に演じるという感じなんですが、今回は明確なキャラクター像があり、セリフの発し方から目線を外すタイミングまで、とても細かく指示をいただいて、小林(啓一)監督の演出を表現していく感覚。全てが新鮮でした」という藤吉。

 監督を中心に、大勢のスタッフ・キャストが関わる映画の撮影現場は、何より特別な体験になったようだ。

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 「グループには6年ほど在籍しているので、ある程度自由にやれることに慣れてしまっていたんだと思います。でも今回は、誰かが思い描く人物にならなくてはならない。それがすごく難しくて、毎日必死で……でも終わってみると、とても刺激的で贅沢な時間だったなって思います。新しい経験ばかりで、本当に楽しくて。去年の夏ごろの撮影で忙しい時期だった気もするのですが、あっという間にすぎていってしまった感じです」

どんな感情も大切に

「自分が話すのはやっぱり怖いです(笑)」

 櫻坂46として制作やライブに取り組む日々のなか、ドラマ「アオハライド Season2」(WOWOW)、「作りたい女と食べたい女 (シーズン2)」(NHK)への出演など、近年は芝居の仕事にも精力的に取り組んだ。藤吉にとって演技とは「新しい感情に出会える場所」だという。「プラスな感情もマイナスな感情も全部知りたいんです。これからもいろんな感情に出会いたいですし、演技のお仕事でもたくさん出会えたらいいなと思っているので、もっともっと、やらせていただきたいです」

 そうして演技への熱い思いを語る藤吉だが、言葉で自分の感情を表現するのは苦手。「言葉にすることがすごく下手なので、自分が話すのはやっぱり怖いです(笑)。『トロッ子』ではモノローグもあってセリフが多かったので、普段の自分のキャパを超えたというか、(話しすぎて)意識が遠のく感覚がありました。今振り返ると、それも楽しかったなって思うんですけど。でも、誰かと話すことはすごく好きなので、聞くのが専門です」

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 だからこそ、高石あかりや久間田琳加など、同世代の共演者とすごした時間は刺激になった。「高石さんも久間田さんもすごくかわいらしい方なんですが、撮影現場では姉御肌というか。誰かとお話をしている時も堂々としていて、集中している時の目がすごくかっこいいんです。私はぜんぜんそんな感じではいられなくて。たぶんそれは、いろいろな経験を積んできたからこその肝の据わり方だと思うので、私も、もっといろいろなことを経験したいです」

「この映画を観ている時が、心安らぐ時間になってくれればいいなと思います」(C) 2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」製作委員会

 自身にとって、大切な一歩となった初主演作について「皆さんせわしなくお忙しい日々を送っていらっしゃると思いますが、この映画を観ている時が、心安らぐ時間になってくれればいいなと思います。絶対にハッピーな気持ちで終われる映画になっているので、気負わずに、とにかく楽しんでいただきたいです」という藤吉。

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 ちなみに、櫻坂のメンバーに本作を観てもらいたいか尋ねると「観るねって言ってくれるメンバーもいるので、感想をもらいたいんですが、めちゃくちゃ恥ずかしくもあります。ちょっといじられる未来が見えるというか」と笑みを浮かべる。

 「お芝居のお仕事をするといつも誰かが観てくれるんですが、それでからかってきたりもするので、今回もいじられるんじゃないかなって。メンバーの山崎天なんかも、すごいですから(笑)。でも、それがありがたくて嬉しいんです」(※高石あかりの「高」は「はしごだか」、山崎天の「崎」は「たつさき」が正式表記)(編集部・入倉功一)

映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は8月9日より全国公開

ヘアメイク:渋谷絵里奈/スタイリスト:市野沢祐大(TEN10)

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