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「光る君へ」次回、源氏物語始動か 再びの“お預け”状態に悲鳴

第31回「月の下で」より
第31回「月の下で」より - (C)NHK

 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の次回予告(第31回・8月18日放送)に、まひろの語りとして「源氏物語」の冒頭が登場し、SNSでは「次週、源氏物語爆誕?」「次回はいよいよか」と期待の声でにぎわっている(※一部ネタバレあり)。

【画像】次回・第31回「月の下で」場面写真

 4日放送の第30回「つながる言の葉」は、まひろの夫・宣孝(佐々木蔵之介)が亡くなってから3年後の設定で、「源氏物語」への布石と思われる展開となった。左大臣・道長(柄本佑)は都を襲った干ばつに続き、一条天皇(塩野瑛久)が亡き皇后・定子(高畑充希)に今もなお囚われ、17歳に成長した娘の彰子(見上愛)との距離が一向に縮まらないことに悩む一方、まひろは物語の執筆に没頭するあまり幼い娘・賢子(福元愛悠)との間に溝が生じていた。

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 第31回「月の下で」の予告には、道長がわが子とも知らずにまひろの娘・賢子に「そなたはいくつだ?」と尋ねる場面や、まひろと道長が月を見上げながら亡き直秀(毎熊克哉)に思いを馳せる場面などが。そして最後の最後に、まひろの「いづれの御時にか……」の語りが登場した。これは「源氏物語」の冒頭「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり」の書き出しにあたる。

 まひろは現在、藤原公任(町田啓太)の妻・敏子(柳生みゆ)の和歌を学ぶ会で行っており、執筆中の物語「カササギ語り」が評判になり、物語を生みだす喜びに目覚めつつあった。第31回の予告では、まひろがかつて直秀から教わり大事にしていた「おかしきことこそめでたけれ」のワードが登場していたことからも、いよいよ「源氏物語」の執筆にとりかかることが予想され、SNSでは「いずれの御時にか」を復唱する声が相次ぎ、「源氏物語くるか?」「やっと本筋に入ってきました」と興奮の声に沸くと共に、次週放送休止とあって「ここでお預けなの?」「なんたる非道」と悲鳴も。

 ちなみに、第30回のラストはまひろが娘の賢子に執筆した物語を燃やされてショックを受けていたところに道長が訪ねてきたところで幕を閉じ、第27回も夫の宣孝と不仲になり傷心のまひろが石山寺で道長と偶然再会する場面で終わった。いずれも、くしくもまひろと道長が再会した翌週が放送休止となり“お預け”をくらうこととなった。

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 なお、NHKの学校向けコンテンツ「NHK for School」で古典文学の面白さを子供たちに伝える「おはなしのくにクラシック」では「源氏物語」編の動画(https://www2.nhk.or.jp/school/watch/outline/?das_id=D0005150094_00000)を公開中。お笑いコンビのたんぽぽが、光源氏が登場する冒頭場面や夕顔、末摘花、紫の上ら女性たちの登場場面を原文と現代語訳で紹介する10分のコンテンツとなっている。そのほか紫式部、藤原道長、貴族の仕事、家、遊び、音楽、食事、貴族以外の人々の生活などを伝える「平安時代まるわかりプレイリスト」(https://www.nhk.or.jp/school/article/recommend06.html)も。

 8月11日はパリオリンピック放送のため休止。第31回は18日に放送される。(石川友里恵)

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