池松壮亮、フィギュアスケートに初挑戦も「3秒に一回転んでいた」
俳優の池松壮亮が19日、都内で行われた映画『ぼくのお日さま』のジャパンプレミアに出席し、本作で共演した子役俳優にかつての自分の子役時代を重ねながら撮影を振り返った。
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本作は雪の降る田舎町を舞台に、吃音(きつおん)のあるホッケー少年・タクヤ(越山敬達)とフィギュアスケートを習う少女・さくら(中西希亜良)、夢破れた元フィギュアスケート選手のコーチ・荒川(池松)の3人が織り成す人間ドラマ。イベントには越山、中西のほか、荒川の恋人を演じる若葉竜也、本作のメガホンを取った奥山大史監督も登壇した。
EBiDAN(恵比寿学園男子部)の研究生「EBiDAN NEXT」としても活躍する越山は撮影当時13歳、中西は11歳。越山が「あれから10センチくらい伸びました」と身長が伸びたことを報告すると、中西も「私は5センチ伸びました。撮影の時は越山さんより高かったんですけど、今は抜かれました」と感慨深げに話す。池松は二人の印象を「撮影からあまり変わっていなくてホッとしました。ガツガツしてない。いいですよね。(越山は)のたーっとしてるんです。オーディションを勝ち上がってくるような子はガツガツしてて我が強いものなんですけど、のんびりしていてそこが好きです」と振り返る。
さらに、池松は二人の奮闘を「この映画に宝石のような輝きを残してくれた」と讃え、「控えめで、このまままっすぐな大人になって僕のようにはならないでほしい」と照れ臭そうにコメント。「僕も自分の時のことを思い出しながら二人に向かい合ったんですけど、自分の子役時代は全く参考にならなかった。すごい才能を持った方だなって思いました」と自身の子役時代を思い返しながら、その才能に触れた。「(越山は)マイペースで、岩手では靴を忘れて裸足で雪の上を歩いてきたりしたんです」と越山の様子も紹介。越山はそんな池松の言葉に嬉しそうな表情で、「今回の映画で池松さんから楽しんで仕事をすることを学ばせてもらった」と共演の感想を述べていた。
また、池松は本作でフィギュアスケートに初挑戦したことを明かし、「いろんなことに挑戦したりしてきたんですけど、今まで挑戦したものの中で一番難しかった」と苦笑いでスケートの練習を回顧。「氷の上に立ったことがなかったんです。難しかったです。始めてから3か月くらいは立ってもいられなかったです。先生に両手を引っ張ってもらって、(会場にいた)未来のオリンピアたちに笑われて……。3秒に一回転んでたんじゃないですか。おじさん一人ヘルメットを被せられて……」と恥ずかしそうに練習時の様子を振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『ぼくのお日さま』は9月13日より公開(9月6日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて先行公開)