爆風スランプ不朽の名曲「大きな玉ねぎの下で」神尾楓珠&桜田ひよりW主演で映画化決定
人気ロックバンド・爆風スランプの名曲にインスパイアされた、神尾楓珠と桜田ひよりがダブル主演を務める映画『大きな玉ねぎの下で』が、2025年2月7日に公開されることが決定し、ティザービジュアルと特報映像が公開された。
【動画】神尾楓珠&桜田ひよりW主演『大きな玉ねぎの下で』特報
「大きな玉ねぎの下で」は、今年デビュー40周年を迎えた爆風スランプが、ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる、淡く切ない恋模様を歌ったバラードソング。楽曲、映画のタイトルにもある「大きな玉ねぎ」とは、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指している。
そんな楽曲を元に作られた映画で描かれているのは、手紙やノートでのやり取りを通して、顔も知らない相手に恋するラブストーリー。神尾が演じるのは、将来に希望の持てない大学4年生、堤丈流。桜田は、丈流とは対照的に自分の夢をまっすぐに追う看護学生、村越美優を演じる。
丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。2人をつなぐのは、連絡用のバイトノートだけ。最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みもつづるようになり、2人はお互い素性を知らないまま、大きな玉ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をする。一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。2組の男女は、武道館の“大きな玉ねぎの下”で出会うことができるのか。令和と平成、2つの恋の交錯も見どころとなる。
『彼女が好きなものは』(2021)などの草野翔吾監督が、SNSで簡単につながれる時代にあえて手書きで心の声をつづりながら関係を築いていく、ノスタルジックな世界観を映像化。特報映像では、冒頭から楽曲「大きな玉ねぎの下で」をカバーした、優しく切ない歌声が響きわたる。主題歌アーティストは後日発表される。
映画化にあたって、爆風スランプのボーカルで「大きな玉ねぎの下で」の作詞者でもあるサンプラザ中野くんは「武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです」と思いをコメント。同バンドのパッパラー河合も「軽い気持ちで試写会に出かけたんですね。おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは『オマエは冷たいヤツだ』と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに」と映画の出来に太鼓判を押している。
また、映画とは全く別のストーリーで描かれる小説が8月22日に発売。著者は、本映画のストーリー原案者であり『100回泣くこと』や『トリガール!』など、映像化作品も多く排出している中村航。表紙は、まかろんKの描きおろし。さらに小学館の少女漫画誌・ベツコミ10月号(9月13日発売)で小説のコミカライズ版が4か月連続で掲載されることも決定した。キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
・神尾楓珠コメント
曲を知っていたので、映画の完成を想像しながら楽しく台本を読ませていただきました。ペンフレンドという言葉は、馴染みがなかったのですが、作品を通して手書きのやり取りだからこその温かみ、良さを改めて感じました。丈流は、就活生ならではの悩みや、美優や家族との関係性もすごく等身大なので、あまり作りすぎずに素で演じられたと思います。曲を知っている方も、知らない方も楽しめる映画なので、早くみなさんに観てもらいたいです。
・桜田ひよりコメント
お互い顔も知らない相手と、文字だけのやり取りで一喜一憂しながら進む物語が、私には新しくてワクワクしました。美優は、真っ直ぐな性格でありながら、あまのじゃくなところも持っています。なんだか憎めなくて愛らしい美優が伝わると嬉しいです。神尾さんはじめ、魅力的なキャストの方々、信頼できるスタッフのみなさんに恵まれて、素敵な作品になったと思います。どの世代でも楽しめる映画になっているので、期待して待っていてください。
・草野監督コメント
日本武道館に初めて行った14歳の時、親からこの曲を教わった思い出が、企画を伺った際に蘇りました。学生時代から尊敬している高橋泉さんの脚本を監督できる喜びと、神尾くん、桜田さんと再会した喜びを噛み締めながら、丈流と美優の等身大の悩み、等身大の恋を撮りました。この曲の世代の方もそうでない方も、主人公たちの世代の方もそうでない方も楽しんでもらえる作品になったので、ぜひ劇場でご覧ください!
・企画・宇田川寧コメント
恋愛小説の名手・中村航氏と、脚本家・高橋泉氏のタッグで、幅広い世代に知られているラブソングをモチーフにした、恋愛小説と実写映画を同時進行する企画を立てました。モチーフとする楽曲は、偶然にも中村航氏とご縁のあったサンプラザ中野くん率いる爆風スランプに快諾いただき、名曲「大きな玉ねぎの下で」に決定しました。リアルタイムなコミュニケーションが当たり前になっている今だからからこそ現代人の心に響く、エモーショナルで美しい令和の恋愛映画になっております。この名曲が、どのようにスクリーンに映し出されるのか、是非映画・小説共にお楽しみにしてください!
・サンプラザ中野くんコメント
小説家・中村航さんありがとう。貴殿は爆風スランプの名誉ファン認定です。お陰様で39年前に書いた楽曲が映画になりました。コミックにも小説にもなります。武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです。これからご覧になる皆様、間違いなく日本で一番泣ける恋愛映画です。お楽しみください。コミックも小説もよろしくお願いします。サンキュー(ハート)
・パッパラー河合コメント
39年間、演奏し続けている爆風スランプのバラード「大きな玉ねぎの下で」が映画になったと聞いて「へぇ~大玉(曲名)が映画になったの? どんなのだろう?」と軽い気持ちで試写会に出かけたんですね。おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは「オマエは冷たいヤツだ」と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに。自分達の楽曲に思い入れがあるから泣いてしまったのか、万人が泣いてしまう映画なのか。自分じゃよくわからないんですよね。その答えが知りたいです、観てやって下さい。よろしくお願いします。
・中村航コメント
10代のころ、バンドを組んでカバーしていた爆風スランプ。何年か前にラジオ番組でサンプラザ中野くん(さん)に初めてお会いして、それから時代を超える名曲「大きな玉ねぎの下で」をモチーフにした小説を書きたいと思うようになり、ついに叶いました。とても嬉しい!! 青春の忘れ物を取り戻したような気分です。澄んだ空に光る玉ねぎを思い浮かべながら、まっすぐな気持ちで書きました。ぜひ、読んでみてください!