『キングダム 大将軍の帰還』一番盛り上がったシーンは?初の応援上映で雄たけび続々
実写映画『キングダム』シリーズ初の応援上映イベント「皆の背中には常にこの王騎がついてますよ!~飛信隊特殊任務!」が30日にTOHOシネマズ新宿で行われ、イベントの応援隊長に任命された飛信隊の副長・渕役の田中美央が、会場に集まった『キングダム』ファンとともに熱い声援を送った。
原泰久の人気漫画に基づき、紀元前・中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎賢人※崎は「たつさき))と、中華統一を目指す若き王・エイ政(吉沢亮※エイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくり)の活躍を壮大なスケールで描く本シリーズ。その最新作となる『キングダム 大将軍の帰還』が大ヒット公開中で、29日までに観客動員490万人、興行収入72億円を突破するなどシリーズの記録を更新し続けている。意外にもこれまで本シリーズの応援上映が実施されたことはなく、SNS上では応援上映を望む声が多数寄せられていたという。そんな中、本作の大ヒットを記念してついに実施が決定。チケットはあっという間に完売となるなど、イベントへの期待の高さがうかがい知れた。
映画上映前、自前で用意したというカツラを着用し、王騎のタオルや、河了貂のポップコーンバケットといった『キングダム』グッズを身につけて準備万端で客前に立った田中は「シリーズを通して4が一番声の出しがいがある作品ですから。よろしくお願いします!」と観客に呼びかけ、気合い十分。観客とともに強大な敵、趙国に立ち向かう秦国の面々を力の限り応援し続けた。
場内ではペンライトや、うちわなどの応援グッズを持ち込んだ観客たちが“全力待機”。オープニングで飛信隊の前に“武神”と恐れられる趙国の総大将・ホウ煖(吉川晃司※ホウはまだれに龍)が圧倒的な破壊力で立ちはだかると、飛信隊のメンバーに向かって「頑張れ!」「負けるな!」といった声援が。激しい戦いが繰り広げられる中、観客の声もどんどん熱を帯びていく。
上映後に田中が「皆さんの息が一番合ってたのは“ファルファル”でしたね。皆さん、これをやりに来たような感じですよね。“トーンタンタン”も息が合ってましたね。ゾクゾクしながら見てました」と指摘していた通り、戦闘シーンにおける羌カイ(清野菜名※羌カイのカイはやまいだれに鬼)の技“トーンタンタン”や、大将軍・王騎の右腕・騰(要潤)の“ファルファル”といった「キングダム」独自の擬音が登場すると「待ってました!」とばかりに観客も大喝采。「いけ!」「がんばれ!」といったかけ声とともに、暗闇に光るペンライトの動きもリズミカルになっていく。そして飛信隊の副長・渕がスクリーンに登場すると、客席のあちこちから最前列にいる田中に向かって「渕さん!」と声援が送られた。
なんといっても本作では、大将軍・王騎(大沢たかお)のエモーショナルなシーンの数々が大きな見どころ。若き日の王騎が登場すれば歓喜の声があふれ、王騎の怒り、悲しみの描写があれば、客席も一体となって怒りに肩をふるわせる。そして王騎将軍が兵たちを鼓舞するシーンでは、客席も一体となって「おー!」と拳を振り上げる。さらに宿敵・ホウ煖との戦いでは息をのんで、その戦いの行方を見守っていたファン一同。そんな王騎のエモーショナルなシーンが登場するたびに客席から「殿ー!」といった雄たけびが響き渡った。
かくして映画のフィナーレまで、本作をしっかりと見届けた観客は、「ブラボー!」「ありがとう!」と感謝の思いをあらためてスクリーンにぶつける。そしてあらためてスクリーンに「大沢たかお」のクレジットが映し出されると、「殿ー!」と感謝の思いをぶつけた。エンドロールに流れる ONE OK ROCK の主題歌「Delusion:All」のリズムに身を任せて、そしてスクリーンに次々と映し出される登場人物の写真を反すうしながら、しみじみと映画の余韻に浸っている様子だった。
映画上映後、スクリーンに立った田中は「みんなで観る『キングダム』はこんなに面白いかというくらいに一体感があって最高でした。皆さんがいろんなシーンで反応してくださって。まったく違う映画に感じられました。本当に皆さんのおかげです」と感激した表情。「本当に最高……」としみじみ語り「もっとやりましょう! この盛り上がりを全国に持っていきましょう!」と呼びかけると、会場も大喝采。
その流れで9月6日19時半より、第2回応援上映が決定した旨がアナウンスされると、場内では歓喜の声と、大きな拍手が響き渡った。会場は北海道(TOHOシネマズすすきの)、東京(TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ新宿)、愛知(ミッドランドスクエアシネマ)、大阪(TOHOシネマズ梅田)、福岡(TOHOシネマズ天神)の5都道府県6劇場。チケットは9月4日0時(9月3日24時)より各劇場HPで販売開始となる。(取材・文:壬生智裕)