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『ラストマイル』“陰の主役”Wショウヘイが刺さりまくると話題

『ラストマイル』より亘(宇野祥平)と父・昭(火野正平)
『ラストマイル』より亘(宇野祥平)と父・昭(火野正平) - (C)2024 映画『ラストマイル』製作委員会

 現在大ヒット公開中の映画『ラストマイル』ではメインキャストの満島ひかり岡田将生をはじめ、ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」から豪華キャストが集結しているが、中でも委託ドライバーの親子にふんした“Wショウヘイ”が熱い注目を浴びている。

宇野祥平、野木脚本『罪の声』で10キロ減量

 本作は、TBSの人気ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の塚原あゆ子監督と脚本・野木亜紀子、プロデューサー・新井順子が集結したサスペンス。大手ショッピングサイトから配送された荷物が爆発する事件が起こり、連続爆破事件へと発展していくさまを追うストーリーで、ショッピングサイトの運営スタッフ、サイト商品の運搬を担う運送会社、連続爆破事件を捜査する刑事、商品を届けられる市井の人々ら複数の視点が絡んでいく。公開2週目にして累計興収21億5,000万円、累計動員152万人を突破する大ヒットとなった。

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 クリック一つで翌日に商品が届く便利なシステムは、複数の機関から成り立っているが、その末端に位置する者として登場するのが委託ドライバーの佐野親子。父・昭(火野正平)は薄給の仕事であっても誇りを持ち、どこまでも実直。息子の亘(宇野祥平)は勤めていた会社が倒産したことで父のもと配達員見習いになった設定。食事の時間すらろくにとれない過酷な労働に日々疑問を感じている。

 便利な世の中は誰かの犠牲によって成り立っていることを物語る佐野親子の哀愁漂うキャラクター、演じる火野&宇野に対し、SNSでは「火野正平&宇野祥平の佐野親子がグッときちゃったなぁ」「ダブルしょうへいが良かったです~」「引き込まれた」「彼らの場面でずっと泣いていた」「最後まで持っていった」と話題沸騰で、「準主役」「裏の主人公」との声も。脚本の野木も自身のXで「影の主役ともいえます」と紹介していた。

 父・昭を演じた、渋い声が特徴的な火野は大河ドラマ「国盗り物語」(羽柴秀吉役)をはじめ「必殺」シリーズ、「鬼平犯科帳」シリーズなど数々の時代劇や2時間ドラマに出演。日米合作の映画『終戦のエンペラー』(2012・東條英機役)や日中合作の『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』(2018・大師役)など海外の作品でも活躍している。近年では宮崎駿監督のアニメーション映画『君たちはどう生きるか』の大伯父役の声で話題を呼んだ。

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 息子・亘を演じた宇野は長らく名バイプレーヤーとして活躍し、火野も出演した野木脚本の映画『罪の声』(2020)でブレイク。昭和の未解決事件をモチーフにした塩田武士の小説を映画化した本作では、事件に人生を狂わされた犠牲者を10キロの減量を経て熱演し、その年の映画賞の助演男優賞を総なめに。NHK BSプレミアムの単発ドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」では阿久悠役で主演を務めた。(編集部・石井百合子)

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