平田広明がジョーカー続投「闇をより深く感じた」『ジョーカー2』日本語吹替キャスト発表
映画『ジョーカー』(2019)の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(10月11日全国公開)の日本語吹き替え版声優が10日に発表され、ジョーカー(ホアキン・フェニックス)役に平田広明、謎の女性リー(レディー・ガガ)役に村中知が決定した。さらに、暗闇に浮かび上がるジョーカーとリーを映し出したキャラクターポスターも解禁された。
本作は、コメディアンを夢見る心優しい男アーサー・フレックが、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”ジョーカーへと変貌を遂げていく姿を描いた大ヒット作『ジョーカー』の続編にして完結編。字幕版と共にシリーズ初の日本語吹替版劇場上映も決定しており、アニメ「ONE PIECE」のサンジ役や、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役で知られる平田が、前作のブルーレイ&DVD版に続いてアーサーの声を担当する。
平田は「ずいぶん前に風の噂で続編があるらしいと聞きました。ただ『歌ってるシーンが矢鱈と多い』とも聞き、ならば吹き替え版は作らないのでは、と勝手に思い込み、寂しいやら少しホッとするやら、しておりました。そんな訳で正式にお話を頂いた時は、盛大にビビり散らかしました」と続編へのオファーを振り返り「前作同様、ホアキン氏に寄り添うことだけを考えて収録に臨みました。ただ、今作はアーサーの闇をより深く感じましたので、演じながら自分のメンタルを持って行かれないよう注意しなくてはという、これまでに経験の無い思いをしたのが自分でもビックリです」と語っている。
そして、レディー・ガガ演じるリーの声を務めるのは、アニメ「ワールドトリガー」の空閑遊真役や「キラキラ☆プリキュアアラモード」の立神あおい/キュアジェラート役など幅広い役柄で知られる村中。謎多きリー役について、村中は「なんとなく周囲に溶け込むことはできても、違和感を覚えながら生きてきた女性だなと。傍からみるととんでもないこともするんですけど、手段が変わっているだけで辻褄は合っているんです。なんなら合理的。繊細さと大胆さを併せ持つ、アンバランスな興味深いキャラクターでした」と語り、「ご視聴前に“フォリ・ア・ドゥ”の意味を調べて、どんな物語になるのか想像してみるのも楽しいかもしれません。今作のみでも楽しめるとは思いますが、前作をご視聴いただいてからだと更に良いかと。妄想と現実の狭間でお待ちしています!」と公開を待つ観客へメッセージを送っている。
さらに、物語の脇を固める声優も充実。ジョーカーが収監されるアーカム州立病院の看守ジャッキー(ブレンダン・グリーソン)役に斎藤志郎、ジョーカーの弁護士メリーアン(キャサリン・キーナー)役に塩田朋子が決定。ジョーカーを追い詰める裁判長役は俳優の角野卓造が務める。さらに、ジョーカーに独占取材を行うインタビュアーのパディ役に木下浩之、アーカムの囚人でジョーカーに憧れているリッキー役に上村祐翔、アーカムの若い囚人役に福西勝也、精神科医のルー博士役に前田一世が決定。
また、前作でアーサーが心惹かれていた元隣人のシングルマザー・ソフィー役(ザジー・ビーツ)で種市桃子、元同僚のゲイリー役(リー・ギル)で越後屋コースケ、民生委員のケーン役で伊沢磨紀の続投が決定している。(編集部・入倉功一)