菊地凛子、東京国際映画祭ナビゲーターに就任 審査委員長トニー・レオンとの再会に期待
第37回東京国際映画祭
第37回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が25日、東京ミッドタウン日比谷内のBASE Q ホールにて開催され、女優の菊地凛子がフェスティバル・ナビゲーターに就任したことが発表された。
菊地はこれまで日本のみならず、映画『バベル』や『パシフィック・リム』シリーズなど海外作品にも多数出演する国際派女優。そんな菊地が今回、東京国際映画祭のフェスティバル・ナビゲーターに就任した。
菊地は「このような大役を授かりました」と緊張した面持ちでコメント。「日本を代表するような国際映画祭の大役なんて、私に務まるのかという不安はありますが、微力ながら精一杯、映画祭を応援して参りたいと思います」と意気込みを語る。
菊地は、東京国際映画祭について「街のなかにレッドカーペットがあり、素晴らしい監督をはじめとする映画人が華々しいカーペットを歩くという印象が強いです」と語ると、「いろいろな映画祭に参加するときは、なにかご褒美をもらっているような感覚。キャスト、スタッフさんと一緒に作った作品を持って、その場に立つのは何とも言えない感動があります。監督やプロデューサーさんと共に手を繋いで作品を届けるという意味では、映画祭というのはとても大きな役割があると思います」と意義を述べる。
コンペティション部門の審査委員長は、俳優のトニー・レオンが務める。トニーは「私は12歳のときから日本映画の名作を観てきました。日本はとても身近な国。そんな国の映画の祭典に参加できて光栄です。審査委員長を務めるにあたって、この映画祭が驚きに満ちたとても楽しいものになることを期待し、そうなることを確信しています」とコメントを寄せた。
菊地は「トニー・レオンさんとは、アジア・フィルム・アワードでごあいさつさせていただいたのですが、自分にとっては大先輩で、目の前を歩く素晴らしい俳優さん」と敬意を表すると、「映画という会話を持ってお話ができるというのは、何ものにも代えがたい、宝もののような瞬間です。トニーさんはとても気さくな方です」と再会を楽しみにしているようだった。
また、「映画とは?」という質問に対して、菊地は「映画を観て育った私にとって、映画で色々なことを学び、主人公と同じく傷ついたりしましたが、その世界を旅することができる。その人の人生を持って帰ることができる」と世界を広げてもらえる存在であることを語っていた。
第37回東京国際映画祭は、昨年ミッションに掲げた「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」に則り、「世界との交流」、「未来の人材育成」、「女性への視座」というポイントで映画祭を開催していく。(磯部正和)
第37回東京国際映画祭は10月28日~11月6日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催