唐田えりか、「極悪女王」長与千種役で決意の丸刈り ハードなプロレス技も代役なし
女優の唐田えりかが12日、都内で行われたNetflixシリーズ「極悪女王」（9月19日世界独占配信）の完成報告会に出席。劇中で丸刈りになることや、ハードなプロレスシーンに挑んだ胸の内を語った。報告会には主演のゆりやんレトリィバァ、剛力彩芽、白石和彌総監督も参加した。
「極悪女王」は、1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本（ゆりやん）の知られざる物語を描く半自伝ドラマ。女子プロレス界に君臨したベビーフェイスのタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」の一員である長与千種を演じた。
作品のオーディションがあった際、唐田は「ちょうど3年ぐらい前でしたが、12人の女子プロレスラーのなかで、誰がどの役をやるのか……というのは分からないオーディションでした」と振り返ると、「当時のマネージャーさんが『唐ちゃんは長与さんがいいと思う』と言ってくれたので、自分なりに長与さんのことを調べて『どうしてもこの人を演じたい』と思いました」と強い思いでオーディションに臨んだことを明かす。
長与を演じるということは、ダンプ松本との「敗者髪切りデスマッチ」に挑むということでもある。唐田は「長与さんの役を演じるということは、丸刈りにならないといけない」という条件があったことに触れると「自分が丸刈りになるということよりも、長与千種さんの人生に魅力を感じる気持ちの方が大きかったので『やるぞ！』と思いました。また髪の毛は生えてきますしね」と笑顔を見せる。
そんな唐田の強い思いは、プロレス技習得にも反映されていた。長与と言えば、フライングニールキックが必殺技の一つだが「最初とても難しい技なので、代役でいきましょうか」という製作陣の声を耳にしたという。唐田は「すごく悔しかったので、ひたすら練習して代役なしで挑みました」と語ると「わたしだけではなく、皆さん本当に練習してほとんどが代役を立てないでプロレスをしています。そんなところも観てほしいです」と作品をアピール。
また唐田は「長与さんを演じながら『諦めない』ことの強さを改めて学びました」と作品を通じて感じたことを明かすと「ご覧になってくださった方に、そんな思いが届くといいなと思っています」と笑顔で語っていた。（磯部正和）