スタジオジブリ『火垂るの墓』が再注目なぜ?
スタジオジブリによる不朽の名作アニメ『火垂るの墓』が、Xのトレンド入りを果たすなど再注目されている。なぜ今話題となってるのか?
本作は、野坂昭如の同名小説を高畑勲監督がアニメ化し、1988年に『となりのトトロ』と同時上映された。太平洋戦争末期、14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が必死に生きようとする姿を描く。空襲によって家を焼かれ、母親も失った兄弟のけなげな生きざまが、戦争の悲惨さを物語り、後世に語りづがれるべき名作として知られている。
2005年に松嶋菜々子と井上真央が出演したスペシャルドラマとして実写化されたほか、2008年には日向寺太郎監督が実写映画化した。映画版では、清太(吉武怜朗)と節子(畠山彩奈)の母親役に松田聖子がふんし話題となった。
今回再注目されたのは、『火垂るの墓』がNetflixにて9月16日より世界190か国以上で独占配信開始となったため。なお、日本ではジブリ作品は配信されていないため、観ることはできない。過去には日本テレビの「金曜ロードショー」にて1989年から13回にも渡って定期的に放送されていたが、2018年4月13日の高畑監督追悼放送以降、放送されていない。
世界での配信開始を受け、Xでは「初めて見るアメリカ人たちから、どういう反響を引き起こすのだろうか」「日本公開も強く望む」「世界中のすべての人に観てほしい」などの声が上がっている。(今井優)