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『ビートルジュース』ティム・バートンが新作で目指した手作り感 ゴーストは飛び入り歓迎スタイルでキャスティング

イマジネーションをフルに発揮できた様子『ビートルジュース ビートルジュース』演出中のティム・バートン監督
イマジネーションをフルに発揮できた様子『ビートルジュース ビートルジュース』演出中のティム・バートン監督 - (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 映画『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(9月27日全国公開)。1988年に発表した出世作を自らの手で復活させたバートン監督が、36年ぶりの続編で目指した、手作り感の大切さを公式インタビューで語っている。

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 本作は、“人間怖がらせ屋”を営む死後の世界のお騒がせ者、ビートルジュースが巻き起こす大騒動を描いたホラーコメディーの続編。主演のマイケル・キートンをはじめ、ウィノナ・ライダーキャサリン・オハラなどオリジナルキャストが再び登場し、新たにジェナ・オルテガモニカ・ベルッチウィレム・デフォーが参加。前作でビートルジュースに求婚されたヒロインのリディア(ウィノナ)が、死後の世界に迷い込んでしまった一人娘アストリッド(ジェナ)を助けるため、ビートルジュースに助けを求めたことで、再び大騒動が巻き起こる。

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 劇中に登場する死後の世界は、不気味だけど愛らしいゴーストがいっぱい。バートン監督らしいダークでポップなビジュアルが冴えわたるゴーストや美術は、できるだけデジタル技術に頼らずに生み出されたといい、「極力、実写動画にこだわって撮りたかった。デジタルなものは最小限に留めたかった。その結果、パフォーマンスアート作品のような奇妙なものに仕上がった」と満足そうに明かす。

 「私にとってはとても大事なことなんだ。演出からセット、すべてにおいてデジタルは使わない。昔のように作ってみよう、って。だから奇妙なパフォーマンスアート作品のようだし、時間もかかるけれど、私にとっては価値のあるものなんだ」というバートン監督。もちろん、デジタル技術でなければ表現できない部分もあったが「大部分は実写を使った」と語る。

 デザイン面でもイマジネーションをフルに発揮できたようで「霊界についてはいくつかのスケッチを描いたけど、とても楽しかった。私のスケッチを見て、私の意図を解釈できる人たちと一緒に仕事ができるのは幸運なことだよ。キャラクターもいくつか描いた。映画に登場することになったキャラクターもいるけど、登場できなかったキャラクターたちはDVDの特典に残すことにしたよ。大人向けのものは映画出演がかなわなかった」というバートン監督。

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悪趣味で愛らしいゴーストがいっぱい

 キャラクターの選別も自由でオープンな空間で行われたようで「ニール・スキャンラン(特殊メイクのスーパーバイザー)がすべての特殊メイクを担当し、彼のスタッフたちも参加してくれた。まるでコンテストのようで、とても面白かったよ」と明かす。

 「飛び入り参加大歓迎のスタイルでやったんだ。私のアイデアがあって、私のスケッチがあって、それをみんなに投げる。美術部門、メイクアップ部門、飲み物やおやつ専門のクラフトサービスのスタッフにも、全員に。アイデアを取りまとめるためにね。先に言ったように、たまに度を越してしまってボツになることはあったけれど……まるでキャスティングのようだった」

 ハロウィンの日に起きる大騒動を描く本作では、撮影現場もパーティーのように楽しかった様子。バートン監督は「今回、私たちはできることはやってみるの精神で試行錯誤した。たとえば、巨大なパペットを作る代わりに、人形を切ってそこに棒を刺して動かしてみたり、『おもちゃ屋さんに行って、おもちゃを切り裂いて何か作ってみよう!』というような感じで、霊界のキャラクターたちは生まれたんだ」と語っており、愛すべき手作り感満載のバートンワールドへの期待が高まる。(編集部・入倉功一)

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