「光る君へ」彰子の出産シーンが恐ろしすぎた 某ホラー映画を連想する声も
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の22日放送・第36回では中宮・彰子(見上愛)の出産シーンが壮大なスケールで展開し、とりわけ僧侶、公卿、女房たちが祈祷する際に起きた怪現象が恐ろしすぎると注目を浴びている(※一部ネタバレあり)。
第36回「待ち望まれた日」では彰子の念願かなって一条天皇(塩野瑛久)との子を授かり、マタニティブルーを経ていよいよ出産へ。出産のシーンでは、本来めでたい場であるはずがホラーめいた描写が延々と続き、視聴者の度肝を抜くことに。
祈祷僧たちは中宮にとりついた物の怪たちをよりまし(修験者や巫子が霊降ろしをする際に、悪霊や神霊を乗り移らせる童子や人形※「光る君へ」第36回用語集より)に駆り移そうと大声で祈り、南では高貴な僧正や僧都が不動明王の生きた姿を見せんばかりに頼んだり恨んだり。中でも恐ろしいのが、物の怪たちの身の毛もよだつ声や大暴れする音。斉信(金田哲)は「恐ろしく強いな、物の怪が…」とつぶやき、祈祷のために訪れた道綱(上地雄輔)や顕光(宮川一朗太)は凄まじい光景にドン引き。顕光は「帰ろうかな……」と後ずさりしていた。一方、彰子の傍らにいる倫子(黒木華)は肝が据わっており「うるさいこと」と冷静だった。
ピークは、物の怪が「道長ぁぁぁぁ!」と叫ぶ場面。道長が「どうかお鎮まりくださいませ!」と念じ、つんざくような叫び声と共に鎮まると、その瞬間に産声が上がった。
途中、祈祷する女房たちに邪気払いの米がまかれたりと念入りな描写もあり、SNSでは「恐ろしすぎる」「もはやカオスだな」「何が起きてるんだ!?」「ホラーじゃん」「やかましいお産だな」「めっちゃ呪術廻戦してる」「この描写すげえええ」「道長の光と闇だ」「平安時代って大変なんだね…」と驚きや戦慄の声でにぎわった。同シーンでは岡田准一主演のホラー映画『来る』や、ウィリアム・フリードキン監督の名作『エクソシスト』を思い浮かべるという声も見られた。
かたや、伊周(三浦翔平)は一人、中宮の出産を阻止すべく一心不乱に呪詛。「懲りないねぇ」「また呪詛ってる」「もう諦めなよw」「努力の人なのは認める」「伊周の執念たるや」と視聴者をあきれさせていた。(石川友里恵)