有村架純&坂口健太郎「さよならのつづき」釜山映画祭で初上映!流ちょうな韓国語でファンに感謝
有村架純と坂口健太郎がダブル主演を務めるNetflixシリーズ「さよならのつづき」(全8話・一挙配信)が、3日、第29回釜山国際映画祭にて最速ワールドプレミアム上映を行い、主演の2人と黒崎博監督、そして約800人の観客が共に作品を鑑賞。上映後、観客を前にティーチインを行った。
【画像】有村架純&坂口健太郎、第29回釜山国際映画祭ティーチインの様子
本作は、北海道、ハワイの壮大な風景を舞台に、事故で恋人を失ったヒロインと、その恋人に命を救われた男の切なくも美しい奇跡を描いたラブストーリー。有村が最愛の恋人を失いながらも、傷ついた人を笑顔にする最高に美味しいコーヒーを世界に広めようと奮闘する菅原さえ子を、坂口がその恋人に命を救われた大学職員の成瀬和正を演じる。
客席からの温かい拍手に迎えらえて登壇した3人。有村は韓国語で「チョヌン アリムラカスミ イムニダ(私は有村架純です) ヨロブン マンナソ キッポヨ(皆さん、お会いできて嬉しいです)」とあいさつし、「イ チャクプム マニマニ サランへチュセヨ(この作品をいっぱい愛してください)」とアピール。
すると坂口も「アンニョンハセヨ サカグチケンタロウ イムニダ(こんにちは 坂口健太郎です)」とこちらも流ちょうな韓国語で挨拶。客席に向かって「ヨロブン ドラマ オッテッソヨ(皆さん、ドラマいかがでしたか)」と問いかける余裕も見せ、「チョアッソヨ(よかったです)」と返事が来ると「チョアッソヨ? カムサハムニダ(よかったですか? ありがとうございます)」とファンとのやり取りを交えつつ、感謝の辞を述べた。
有村は自身が演じるさえ子について「日本人の国民性というか、喜怒哀楽をはっきりと表に出さない控えめな性格だということを共有し、さえ子のキャラクターを話し合いながら作っていった」と明かし、「うれしい、悲しい、怒りなど思い切り表現する女性像を目指し、さえ子の無邪気さや強さを自分の中に落とし込んでいった」と役作りについて語った。
事故で死んだ雄介(生田斗真)の心臓を移植されたことで命を与えられた成瀬を演じる坂口。「自分の中に他人の意識に近いものがある経験のある人はいないじゃないですか、果たしてどのような感覚なのだろうと監督とも相談して紆余曲折を経て役作りを行いました。ですが、自分でも正解が何なのかまだわかりません」と五里霧中の中で演じたことを明かした。
イベントでは、本作のテーマである「愛」について、観客から「愛とは何だと思いますか」という質問を受けると、黒崎監督は「愛とは<恐れ>である」と回答し、その理由を「人を愛することは幸せなことだが、相手を傷つけてしまうかもという<恐れ>がある」と説明。有村は<涙>と語り、「1ミリでも心が動けば、うれしくても、悲しくても、感動しても涙が出てくるから」と解説。坂口は「愛しているからこそ、相手のために自分を顧みない<自己犠牲>こそが愛だと思う」と三者三様の価値観を述べた。
最後に、有村は「大切な人が亡くなられたとき、魂が生き続けていくと思うことで、悲しみを受け入れようとすると思うんですが、やっぱりそんな美しいことばかりではないと思うんです。どうしたってそこにいてほしい、触れたい、声を聞きたい、いろいろと思うことはたくさんあって、だからこそ皆さんが大切な人を今一度思うこと。そういった思い直すことができたら、私的には幸せなことだと思います。どうか後悔のないように大切な人との時間を過ごしてほしいなと思います」と語り、悲しみを乗り越えた先の希望が作品から伝わればと、本作からのメッセージを強くアピールした。
Netflixシリーズ「さよならのつづき」は、11月14日よりNetflixにて独占配信される。(土田真樹)