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松本若菜、“托卵”題材ドラマは「代表作になる」悪女役オファーに悩むも今は手ごたえ

「わたしの宝物」で2クール連続連ドラ主演を務める松本若菜
「わたしの宝物」で2クール連続連ドラ主演を務める松本若菜 - (C)フジテレビ

 フジテレビ系10月期・木曜劇場枠のドラマ「わたしの宝物」(10月17日放送開始・毎週木曜よる10時~※初回15分拡大)で主演を務める松本若菜が、2クール連続で連ドラ主演を務めることへの思いや、“悪女”役のオファーを受けるにあたっての葛藤を、ドラマへの手ごたえと共に語った。

【画像】松本若菜×田中圭×深澤辰哉「わたしの宝物」場面写真

 夫以外の男性との子を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした本作。“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意したひとりの女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く愛憎劇だ。

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 松本にとっては、9月17日に最終回を迎えたばかりのTBS系連続ドラマ「西園寺さんは家事をしない」に続いて、2クール連続となる主演作。「2クール連続というのは、いろいろなご縁があってのことなので。ありがたい気持ちでいっぱいです」と語る松本は、「正直、スケジュールは大変ですけど、やるからには、それぞれの作品に愛情を持って参加したいと思っているので。とにかくいただいた役を一生懸命やるしかないなと思っています」と意気込む。

 そんな本作の撮影現場の雰囲気については「わたしのクランクインは、全体(の撮影)がはじまって3~4日たった頃でしたが、もともと“木10”(「やんごとなき一族」)への出演経験はあったことで、スタッフさんも知っている方が多く、すごく入りやすい空気感がありました。物語はハッピーなホームドラマではないのですが、そういうシーンでもスタッフの皆さんが気を使って、良い空気感を作ってくれて、そこはあ・うんの呼吸ができているというか。共演の皆さんも普段は明るい方が多いので、非常に助かっています」と明かす。

「非常にダークな物語なのですが、芝居に関してはダークな方向にするのはやめようと」

 役づくりについても「監督と話をしていたのは、非常にダークな物語なのですが、芝居に関してはダークな方向にするのはやめようということ。田中圭さん演じる夫とのシーンも、暗く演じようと思ったらそうしやすい役だと思うのですが、そうじゃないやり方をしようと。実際に演じてみると、確かに人間って、つらい時こそ逆に明るく話したりというところもある。そう思うと、その方がスッと(自分の中に)入ってきました。根本では作り笑顔で、空気を読んでしまう性格の役なので、そこはわかりやすくはしないようにというのは気を付けました」。

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 松本演じる専業主婦・美羽は、ひそかに思いを寄せていた幼なじみ・冬月稜(深澤辰哉)と偶然に再会。あるきっかけで関係を持ってしまい、彼との子を宿すことになる。すでに夫・宏樹(田中圭)との夫婦仲は冷め切っていた美羽だが、愛する人との間にできた“宝物”を守るために、その子を宏樹の子供であると偽り、彼に育てさせようとする。

 松本は「やりがいのある役ですけど、怖かった」と正直な思いを吐露。「オファーに対して迷いはありました。やはり人間である以上、嫌われたくないですし。ただそういう役だからといって断ち切るわけではなく、松本若菜がやる美羽だったら……と考えると、だんだんそれでもいいかと思えるようになってきて。それで嫌われるなら本望というか……もちろん嫌ですけどね(笑)。でも、そういうふうに観てもらえるんだったら、俳優としての代表作になると思いますし、これから先はわからないですが、きっとこういう役ってもうないだろうなと。ひとりの女性として、しっかりと生きていこうと思います」と決意を語る。

「やりがいのある役ですけど、怖かった」

 本作をプロデュースするのは“平日の昼間に不倫におぼれていく男女”というテーマを描いた「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」、そして“夫婦のセックスレス”というタブーに切り込んだ「あなたがしてくれなくても」の三竿玲子。今回は、新たな夫婦のタブーを描き出すドラマとなり、主演を任された松本は「三竿さんが何年もあたためてきた作品ですし、もしかしたら一番難しい話になるというところで、その意気込みだったり、作品への愛情というのは感じました。そこで、松本という名前を出してくださったというのはきっと何か意味があるんだろうと思いました。もしこれが三部作の最後の作品になるのだとしたら、ものすごい大役を任せてくださったなと思いますし、これはやるしかないなと思いました」と力強く語った。(取材・文:壬生智裕)

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