『室井慎次』生駒里奈は“第二の深津絵里” 「踊る大捜査線」本広監督が太鼓判、12年ぶり新作で柳葉敏郎と演技対決
「踊るプロジェクト」12年ぶりとなる新作映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』の公開を記念して、「踊る大捜査線」シリーズの製作陣である本広克行(監督)、君塚良一(脚本)、亀山千広(プロデューサー)が5日、Xスペースにてコメンタリー生配信「喋る大捜査線2024」の第2回を行い、新キャストの生駒里奈について語った。
『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012)以来12年ぶりとなる新作映画は、湾岸署の刑事・青島俊作(織田裕二)と27年前に交わした“ある約束”を果たせなかった室井慎次(柳葉敏郎)が主人公となる。警察を辞め、故郷・秋田県で少年たちとのどかな生活を送る室井に、再び事件の影が忍び寄る。
秋田県を舞台にした映画『光を追いかけて』(2021)で柳葉と共演経験がある生駒は、本作で新人弁護士・奈良育美役を務める。2018年に乃木坂46を卒業した生駒は、俳優としてキャリアを積み、映画・ドラマ・舞台と多岐にわたって活躍している。本広監督も「生駒ちゃんは舞台をやっている方なので、アイドルというよりも女優です」と切り出し、「何度か生駒ちゃんのお芝居を見に行って、うまいなと思ったんです」と演技の才能を評価する。
生駒も柳葉も共に秋田県出身。本広監督は「“秋田新旧対決”とあおって、怪獣同士が戦うように、生駒ちゃんに『(柳葉さんに)噛みついてくれ』って(演出をしました)」と明かし、「めちゃくちゃいいシーンになりました」と完成度の高さに自信をのぞかせた。
秋田ロケでは、生駒の母親が応援に駆けつけたこともあったという。「すごくいい環境で育てられている人なんだなと思いました。いい俳優になってきますよ」と本広監督が語ると、亀山プロデューサーも「撮影中でも朗読劇を定期的にやっていて、すごい頑張り屋さんですよね」と太鼓判を押した。
さらに、本広監督は「すごく好感を得ましたね。芯があってよかったです。スタッフからも(キャストの)みんなからも好かれていましたから」と生駒とのタッグを回顧。「これから大女優になっていくんじゃないですかね。次の深津絵里さん(恩田すみれ役)みたいになってくると思います」と第二の深津”の誕生に期待を寄せた。(編集部・倉本拓弥)