『シビル・ウォー』が首位デビュー!A24が史上最大の製作費でアメリカの内戦描く
映画週末興行成績
10月4日から6日までの週末映画動員ランキングが興行通信社より発表され、『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などで知られる独立系映画スタジオ・A24史上最大の製作費をかけ、近未来のアメリカで起こる内戦を描いた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が、初日から3日間で観客動員12万7,000人、興行収入1億9,800万円を記録し、初登場1位に輝いた。そのほか新たに『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』『JUNG KOOK: I AM STILL』『ふれる。』がランクインした。
【動画】アメリカで内戦勃発…『シビル・ウォー アメリカ最後の日』予告編
首位の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、348館、437スクリーンで公開。14か月間一度も取材を受けていない大統領に単独インタビューを行うため、主人公リー(キルステン・ダンスト)ら4人のジャーナリストがニューヨークから戦場と化したワシントンDCへと向かうさまを追う……というストーリーで、“今すぐそこにある現実”を感じさせる設定が注目を浴びている。監督は『エクス・マキナ』(2016)、『MEN 同じ顔の男たち』(2022)などのアレックス・ガーランド。キルステンの夫であるジェシー・プレモンスも兵士役で出演している。
3位にランクインしたのは、昨年11月に公開され、ヒットを記録したアニメーション映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の327カットのリテイクに音も再ダビングし、レイティングもPG12からR15+指定となった『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』。初日から3日間で動員9万7,700人、興収1億5,600万円。4位に、韓国のボーイズグループ・BTSのメンバー、JUNG KOOK のソロデビューからの8か月を追った『JUNG KOOK: I AM STILL』。初日から3日間で動員7万600人、興収1億5,700万円を記録した。
5位に、『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2013)、『心が叫びたがってるんだ。』(2015)などの長井龍雪監督、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀が再集結した長編アニメ『ふれる。』が初登場。不思議な生き物と暮らす3人の青年の声を永瀬廉(King & Prince)、坂東龍汰、前田拳太郎が担当している。初日から3日間で動員6万9,000人、興収1億300万円をあげた。
返り咲きから2週連続1位をキープしていた『ラストマイル』は2位にランクダウンも依然好調で、週末3日間で動員9万8,600人、興収1億4,900万円を記録。累計成績は動員358万人、興収51億円を突破している。そのほか、既存作品では6位の『スオミの話をしよう』が累計で動員110万人、興収15億円を、8位の『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』が累計で動員83万人、興収10億円を突破した。
今週は、ホアキン・フェニックスがアメコミの名悪役を演じた『ジョーカー』の2年後を描く続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012)以来12年ぶりとなる2部作の新作の第1弾『室井慎次 敗れざる者』、『佐々木、イン、マイマイン』などの内山拓也監督の新作で磯村勇斗が亡き父の借金返済や母の介護に追われる主人公を演じる『若き見知らぬ者たち』、ドラマ・映画「美しい彼」の酒井麻衣監督が伊藤万理華、中川大志、塩野瑛久らと組んだラブストーリー『チャチャ』、元JAYWALKのボーカリスト中村耕一が元ロックスターの主人公を演じる『はじまりの日』などが公開される。(編集部・石井百合子)
【2024年10月4日~10月6日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)】※()内は先週の順位
1(初)『シビル・ウォー アメリカ最後の日』:1週目
2(1)『ラストマイル』:7週目
3(初)『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』:1週目
4(初)『JUNG KOOK: I AM STILL』:1週目
5(初)『ふれる。』:1週目
6(5)『スオミの話をしよう』:4週目
7(9)『五等分の花嫁*』:3週目
8(3)『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』:4週目
9(2)『劇場版「オーバーロード」聖王国編』:3週目
10(4)『ビートルジュース ビートルジュース』:2週目