実写版「龍が如く」河合優実、原作の真似ではない澤村由美を…俳優としての初挑戦
セガの大ヒットゲームをベースに描く Amazon Original ドラマ「龍が如く~Beyond the Game~」の重要キャラクター・澤村由美役を務める河合優実が、俳優として本作で新たに挑戦したことを明かした。
2005年に誕生した「龍が如く」は、巨大歓楽街・神室町を舞台に、“堂島の龍”と呼ばれる伝説の極道・桐生一馬ら熱き男たちの生きざまを描いたゲームシリーズ。実写ドラマは、原作ゲームから着想を得たオリジナル脚本で、桐生一馬(竹内涼真)ら仲間たちの物語がつづられる。
河合が演じる澤村由美は、桐生と同じ児童養護施設で育った“家族”であり幼馴染。1995年、桐生たちと共に極道の世界に足を踏み入れ、その10年後、彼女は堂島組支配下のクラブ、ニューセレナでママを務めていた。そんなある日、由美は実の姉・アイコが起こした百億円事件に巻き込まれ、血で血を洗うヤクザたちの大抗争に立ち向かっていく。
河合が本作で初挑戦したことは、「ゲームの世界観」と「ドラマで描くからこそのリアル感」のバランスを取ることだという。ゲーム開発元である「龍が如くスタジオ」の横山昌義代表は「モノマネをされると困る。そうでなくて一から『龍が如く』を楽しめる内容にしてほしい」と考えていたそうで、澤村由美もまた、ゲームに登場する彼女をただ演じるのではなく、オリジナル脚本ならではの人物像を作り上げる必要があった。
河合は、本作の撮影について「一番大変だったのは、エンタメ的なゲームをベースにした物語を前に進めていくキャラクターである部分と、それを人間ドラマにしようとしているこの作品の試みをうまく両立させることです」とコメント。「ちゃんと『龍が如く』の世界観やトーンを損なわないまま、由美を実存感のある役というか、ちゃんと人間に見えるようにしていきたいっていう、バランスを取って演技することは初めてしたことだったので、難しかったです」と振り返っている。
役と真剣に向き合った河合は、不器用だが冷静に物事に向き合う強さを持つ由美を見事に作り上げ、“家族”に起きた悲劇に対する苦悩や、確執を抱えた彼女の複雑な心境を繊細に演じている。(編集部・倉本拓弥)
Amazon Original ドラマ「龍が如く~Beyond the Game~」は10月25日より Prime Video にて世界独占配信:全6話(10月25日、11月1日に各3話ずつ配信)