【ネタバレ注意】『ジョーカー2』あの重要キャラを演じた俳優がコメント「2年間誰にも言わなかった」
DC映画『ジョーカー』(2019)の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』であの重要キャラクター役に決まるも2年間秘密を守ってきた俳優が、ついに口を開いた。どのような思いで参加したかに加え、本作が賛否真っ二つとなっていることについての意見もTMZ.comに述べている。(以下、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』のネタバレを含みます。本編鑑賞後にお読みください)
前作から2年後を舞台にした本作は、テレビの生放送で凄惨な事件を起こして悪のカリスマ“ジョーカー”として祭り上げられたアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)の姿を、その裁判と、“ジョーカー”に魅了された女性リー(レディー・ガガ)との出会いを通して描いたもの。物議を醸しているラストでは、若い受刑者が「ジョークを聞いてほしい」とアーサーに話しかけ、オチとして彼の腹をナイフでメッタ刺しにする。
崩れ落ち息絶えようとするアーサーの背後では、同受刑者が同じナイフを使って自らの口を裂き、“ジョーカー”の笑みを永遠のものしているさまがぼんやりと映し出される。“ジョーカー”というアイデアを生み出したアーサーは死んだが、彼にインスパイアされてより狂気に満ちた“本物のジョーカー”が誕生したと解釈できるシーンとなっている。
この若い受刑者役を務めたのが、『ホワイト・テラー(原題)/ White Terror』(2022)や『ライリー(原題) / Riley』(2023)などに出演してきた俳優のコナー・ストーリーだ。“本物のジョーカー”を演じたことについては、「これは間違いなくホアキンの映画で、僕は自分の場所をそこに見いだしただけ。『見てくれよ! 俺はこうなる人物なんだ!』というんじゃない。それが後に何か別のものになるというより、アーサーのストーリーの一部。なぜなら映画はずっとアーサーを追っているから。どんな風に終わったとしても、これは最初から最後まで彼の物語だ」と興奮気味ながら謙虚に語る。
第1作のファンでホアキンのことも尊敬していたため、これがどういうことを意味するか、どういうことになるかも考えず出演を決めたとのこと。撮影は2022年11月だったといい、「今ここでインタビューを受けているのも信じられないよ(笑)。徹底した秘密主義で、自分の役以外のことは知らなかったし、この2年間、誰にも何も言わなかった」と笑って振り返った。
作品が賛否真っ二つとなっていることについては、理解できるし、いいことだとコメント。「両極端の反応だったのは、公開前からだしね。続編はミュージカルになると報じられた時もみんな『何だって!?』となって、僕も同じだった。どういう意味? どんなルックになるの? という感じ。1作目がリアルでザラザラした感じだったから特にね」「トッド(・フィリップス監督)のような人の代弁をすることなんでできないけれど、彼らもそうなることはわかっていたはずだ。自分の選択に賛同しない機会を人々に与えていると知らずして、こんな大胆なことはできないから」と続けていた。
なお、コナーは本作のために長かった髪を切ったといい、マネジメント担当者はそのビフォーアフターをInstagramで公開している。(編集部・市川遥)
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は公開中