西田敏行さん死去 76歳『釣りバカ日誌』「池中玄太80キロ」など多数出演
映画『釣りバカ日誌』シリーズをはじめ、数多くの映画・ドラマで知られる俳優の西田敏行さんが亡くなった。76歳だった。17日に各メディアが報じたもので、訃報を受け、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズで共演した俳優の米倉涼子はInstagramのストーリーで悲痛な思いを明かした。
西田さんは、今月8日に都内で行われた『劇場版ドクターX FINAL』(12月6日全国公開)の完成報告会見に出席したばかり。主演の米倉は17日、Instagramに西田さんとの写真をアップしていたが、その後、突然もたらされた訃報に「西田さん 突然の訃報に接し、言葉もありません…一昨日写真のせるからね!と話したばかりなのに。悲しすぎて悲しすぎてまだ信じられません」とつづった。
西田さんは1947年11月4日生まれの福島県出身。公式サイトによると、1970年に劇団青年座に入団。1970年に「情痴」で初舞台を踏み、翌年舞台「写楽考」で初主演を果たした。その後も舞台、テレビ、映画に多数出演。ドラマ「西遊記」(1978)の猪八戒役で注目を浴び、「池中玄太80キロ」「サンキュ-先生」(1980)などで主演。NHK大河ドラマ「おんな太閤記」(1981)では豊臣秀吉(木下藤吉郎)役を務めた。
映画『釣りバカ日誌』シリーズのハマちゃん役で広く愛され、『植村直己物語』(1986)で第10回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、『敦煌』(1988)で第12回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた。2008年に紫綬褒章、2018年に旭日小綬章を受章。
そのほか近年の主な出演作は、映画は『星守る犬』(2011)、『ステキな金縛り』(2011)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、『清須会議』(2013)、『ギャラクシー街道』(2015)『アウトレイジ 最終章』(2017)、『任侠学園』(2019)、『いのちの停車場』(2021)など。ドラマは「俺の家の話」(2021)、「鎌倉殿の13人」(2022)、「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」、「終りに見た街」(2024)など数多くの作品に出演した。
歌手として「もしもピアノが弾けたなら」などでNHK紅白歌合戦に4回出場。「探偵!ナイトスクープ」の2代目局長も務め、バラエティー番組でも活躍した。(西村重人)