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本日公開!『八犬伝』壮大なVFXと豪華キャストが織りなす8つの見どころは?

映画『八犬伝』より
映画『八犬伝』より - (C)2024 『八犬伝』FILM PARTNERS.

 役所広司が主演を務める『八犬伝』がいよいよ、本日25日公開。日本のファンタジー小説の原点と称えられる「南総里見八犬伝」を、ダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化した同作のタイトルにかけた“8つ”の見どころを紹介する。

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 映画『八犬伝』は、「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴の執筆への情熱を、浮世絵師・葛飾北斎との交流を交えて壮大な構成で現代に蘇らせた山田風太郎の「八犬伝 上・下」が原作。8つの珠に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックなVFXで描く“虚”パートと、その物語を生み出す馬琴と北斎の奇妙な友情を通じて描く“実”パートが交錯することで、冒険活劇と感動の実話が同時に楽しめるのが、1つ目の見どころといえるだろう。

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 その2つのパートには、馬琴演じる役所、北斎を演じる内野聖陽をはじめ、土屋太鳳磯村勇斗黒木華寺島しのぶ栗山千明河合優実、さらには八犬士を演じる渡邊圭祐鈴木仁板垣李光人水上恒司松岡広大佳久創藤岡真威人上杉柊平らと、豪華キャストの共演が実現しているのも魅力。

 役所と内野が演じる馬琴と北斎という、強烈な個性と才能を持つ偉人の2人は、実は互いに40歳を超えてから寝食を共にする、少々奇妙にも感じるほどの仲の良さだったのだとか。北斎に挿絵を依頼していた馬琴は注文が細かかったこともあり、しばしば衝突することもありつつ、互いを称賛し、天才同士の友情を育んでいた2人。撮影現場では日本を代表する名優2人によるアドリブでの掛け合いも飛び出し、息の合った演技を見せている。

 そんなベテランに対し、もう1つの見どころが最旬キャストが揃った個性派揃いの八犬士たち。里見家を呪う強大な悪に立ち向かうために生み出された8人の剣士のことであり、それぞれ境遇も戦う理由も様々だが、珠に導かれて集まり、仲間として強固な絆で結ばれる。精悍さに、野性味あふれるワイルドさ、はたまた女性と見紛うほどの美貌といったルックスだけでなく、その戦いぶりは、アクロバティックなアクションシーンはもちろんのこと、VFXを駆使したスリリングかつスピード感あふれる展開もあり迫力満点。ぶれない忠誠心や義理を重んじる精神、仲間や家族想いで人間味溢れる一面なども見られ、推しを見つけずにはいられない魅力がある。

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思わず推しを見つけたくなる魅力の八犬士たち - (C)2024 『八犬伝』FILM PARTNERS.

 一方で、制作陣のこだわりも本作の見どころ。監督は、「この映画に人生を懸ける」と製作を切望し続けた『ピンポン』『鋼の錬金術師』シリーズなどの曽利文彦。「この世界に入ってから、『八犬伝』の企画が頭から離れたことは一度もありません」と語るほど、思い入れが深い。「絶対に映画化したい、ライフワークになってもいいから成し遂げたい」という強い想いから本作の企画がスタートし、その熱意が実を結び、人生を懸けて創り上げたエンターテインメント超大作が爆誕した。

 それだけに、VFXとCGを活用したアートワークへのこだわりは目を見張るものが。“虚”パートに登場するアクションシーンでは、最新のデジタル技術を活用し、『アバター』『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』『アベンジャーズ』など世界的大ヒット映画に携わった上杉裕世が、VFXスーパーバイザーとして参加。屈指の名場面の舞台である「芳流閣」での戦いのシーンは建物の存在意義から見直して作られていたり、船が爆破するシーンでは、炎の上がり方まで緻密に計算されているなど、迫力溢れる「八犬伝」の世界観が見事に映像化されている。さらに、姫の飼い犬である妖犬・八房は、表情、体の大きさや骨格、筋肉の動き、体中にある“八つ”のぶちの配置に、毛を1本1本植えていくことで作り上げたもふもふな毛並みと、想像を超える細部にまでこだわりが詰まっている。

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 美術においては、リアリティを徹底的に追求。現存する日本最古の芝居小屋である香川県の金丸座が馬琴と北斎が観る歌舞伎の舞台として登場し、八犬士の1人・毛野が舞を踊るシーンでは、国宝である姫路城の廊下や正門がそのままの姿で映し出されるなど、歴史ある建築物が登場。一方で、“虚”パートに登場する城は徹底的なリサーチのもと、VEXで丁寧に映像化されており、没入感抜群の美術の数々によって、2つの異なる世界観が作り出されている。

 そして、最後の見どころは、勧善懲悪へかける馬琴の熱い想いだ。「悪が蔓延る世の中だからこそ正義を貫く物語を書く」という信念のもと、『八犬伝』を書き続けた馬琴。映画では、鶴屋南北から「悪しき者が栄えるこの世の中こそ、辻褄のあわない世界だ」と持論を展開され揺らぐ場面も登場するが、自らの想いを貫き、両目を失明しても決して執筆を止めることはなかった。物語の語り手としてどこまでも正義を貫き続けようとする馬琴の実直な思いは、現代の観客の心にも突き刺さること必至と言えよう。(高橋理久)

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