マッツ・ミケルセンが荒野を耕し、愛が芽生える…主演作『愛を耕すひと』来年2月14日公開決定
“北欧の至宝”とも称される俳優のマッツ・ミケルセンが、母国デンマーク開拓史の英雄を演じた最新作『Bastarden（原題）／The Promised Land（英題）』が、『愛を耕すひと』の邦題で2025年2月14日に全国公開されることが決定。あわせて、予告編とポスタービジュアルが公開された。
イダ・ジェッセンの史実に基づく歴史小説が原作の歴史ドラマ。18世紀デンマーク。退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号を懸けて、ひとり荒野の開拓に名乗りを上げる。しかし、それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルが、ありとあらゆる手段でケーレンを追い払おうと躍起になる。自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えてゆく。
ケーレン大尉を演じるマッツは『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』（2012）でも組んだニコライ・アーセル監督と再タッグ。『悪党に粛清を』（2014）、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』（2020）などのマッツ出演作に携わってきたアナス・トマス・イェンセンも脚本に加わり、壮大な叙事詩を映画化した。
アカデミー賞国際長編映画賞のデンマーク代表に選出、ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど、世界的な評価を受けており、マッツ演じるケーレン大尉の、荒野を覆いつくす冷たい氷が溶けていくかのような繊細な感情の移ろいと、言葉以上に多くを物語る豊かな表情は見どころだ。なお、本作は11月3日から名古屋で開催される NAGOYA CINEMA Week のオープニング作品としてジャパンプレミアが決定している。（編集部・入倉功一）