道長が男泣き!「光る君へ」まるで最終回のような逢瀬に大反響
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の3日放送・第42回では道長(柄本佑)が窮地に陥る展開となり、まひろとの宇治での逢瀬のシーンが「まるで最終回のよう」と涙の感想が多く寄せられている(※一部ネタバレあり)。
第42回「川辺の誓い」では、道長と三条天皇(木村達成)の覇権争いが激化。道長は娘・妍子(倉沢杏菜)を三条天皇の中宮にするも、三条天皇は長年付き添った東宮妃・すけ子(朝倉あき)を皇后にすると宣言。そこで道長は四納言(金田哲、本田大輔、町田啓太、渡辺大知)の助言を得て策を練るが、病に倒れる。
~以下、第42回のネタバレを含みます~
三男・顕信(百瀬朔)が突然の出家、三条天皇は娘・妍子の元に渡らず、心労が絶えない道長。病は重い様子で、従者の百舌彦(本多力)が薬を運んでも口をつけようとせず、もはや生きる気力を失っている模様。このままでは道長の命が危ういと察したのか百舌彦はまひろに助けを乞い、まひろは今にも泣き出しそうな百舌彦の様子に血相を変え、道長が静養する宇治へ。変わり果てた道長の姿を目にしたまひろは涙を浮かべ、道長の名を呼んだ。途端に強い反応を示す道長の姿に、SNSでは“これぞ愛の力”といった声が上がり、その後まひろと道長が川辺で交わした約7分に及ぶ会話が視聴者をくぎづけにした。
「誰のことも信じられぬ。己のことも」といつになく弱音を吐く道長に、まひろは「もうよろしいのです。私との約束は。お忘れくださいませ」とその重責を慮るも、道長は「お前との約束を忘れれば、俺の命は終わる」と聞かない。一方、この頃まひろはまひろで娘の賢子(南沙良)に「『源氏の物語』は終わった」と言っており、道長がまひろの局で“雲隠”の文字を目にするシーンも。まひろも完全燃焼したのか出家さえ考える境地に及んでいたが、道長との逢瀬によって互いに再び「生」と向き合う兆しが見て取れる展開に。
とりわけ注目を浴びたのが道長の「おまえは俺より先に死んではならん。死ぬな」の言葉で、視聴者は「最上級の愛の言葉」と大興奮。まひろの「道長さまが生きておられれば、私も生きられます」の言葉に、こらえてきた苦しみを吐き出すかの如く嗚咽する道長の姿に「道長泣いちゃった」「まひろチャージ効果ありすぎ」「道長の病気すら治す存在」「まひろのことが大好きすぎる」「道長くん良かったね」「めちゃ泣ける」「最終回のような流れ」と胸を揺さぶられる声が続々。川辺の逢瀬に、初めて出会った日の二人を重ねる声も多く見られた。
さらには、まひろが道長との宇治での逢瀬を経て再び物語の執筆に着手する姿に「そして物語が続くのね!」「源氏物語新章開幕!」「宇治十帖爆誕!」(光源氏の死後の物語)と歓喜に沸いていた。
なお、道長の病は史実の通りだといい、本作の時代考証を担当する倉本一宏は「この年の道長は、本当に体調が良くなかったようです。長徳3~4年(997~998)も体調が優れず、何度も辞表を提出していますが、長和元年はそれに次いで悪かったと思います。だた、日記を書いていないのは、体調が優れなかったことも一つの要因ではあるでしょうけれども、道長の周りで怖いことがたくさん起きたことが大きな理由だと思います。道長はわりあい臆病な一面があり、“怖いことが起こった際には日記を書かない”という傾向があります。寛弘6年(1009)1月末に伊周の縁者が中宮彰子らを呪詛していたことが発覚しますが、このときも道長は日記を書いておらず、翌2月は『御堂関白記』の記録がありません」と公式サイトのコラムで説明している。(石川友里恵)