塩野瑛久、2900人からの「お慕いしております」に大照れで「また来る」
俳優の塩野瑛久が2日、NHKホールで行われた大河ドラマ「光る君へ」ファンミーティングに出席。「もう一度みたい名場面」ベスト10で「彰子の告白」が3位に入ると、そのシーンの名セリフを約2,900人のファンが塩野に向かって発するシーンもあった。
本作は、平安時代中期に1000年の時を超えるベストセラーとなる長編「源氏物語」を書き上げた紫式部（まひろ）の生涯を描く大河ドラマ第63作。大河ドラマ「功名が辻」（2006）や、吉高と柄本が出演したドラマ「知らなくていいコト」（2020・日本テレビ系）などラブストーリーの名手としても知られる脚本家・大石静によるオリジナル作品で、まひろと、平安貴族社会の最高権力者として名を馳せた藤原道長の深い絆を軸にしたストーリーが展開した。
イベントには、主人公・まひろ役の吉高由里子をはじめ、柄本佑（藤原道長役）、町田啓太（藤原公任役）、塩野瑛久（一条天皇役）、見上愛（藤原彰子役）、司会として、ファーストサマーウイカ（ききょう／清少納言役）、金田哲（藤原斉信役）ら人気の顔ぶれがズラリ。
塩野は、本作で一条天皇を演じた。その佇まいの美しさは、毎話SNSなどで話題になった。この日はファンが「もう一度みたい名場面」ベスト10を発表。3位には、見上演じる中宮・彰子が「お上、お慕いしております」という名セリフと共に「彰子の告白」がランクイン。そのシーンがスクリーンに映し出され、それに対して塩野が「また来る」と劇中の一条天皇の返しを再現すると、吉高は「そこは『ちこう寄れ。くるしゅうない』って抱き締めないと」とユーモアあふれるツッコミ。
吉高以外の登壇者も一様に一条天皇の演技に「あれはね」とツッコミを入れると、塩野は台本通りだったことを明かし「急に言われたら。あんな顔になると思うんです」と弁明。続けて塩野は、見上の演技を「本当に素晴らしかった。あのシーンは台本を読んだ時のイメージと違っていました。受け取り方を現場で咀嚼して、ああいったお芝居になったんです」と絶賛した。
すると柄本は「『お慕いしております』のとき、まひろの台本にかぎかっこで『いま？』みたいに書いてあったよね。俺は完全に帝側の人間だと思っていたんです」と言い、吉高は「確かに『今じゃないかな』という気持ちもありました」とぶっちゃけて会場を笑わせていた。
そんななか、司会を務めたウイカや金田から「生で『お慕いしております』が聞きたいですよね」と煽られた見上は、照れながらも再現。さらに、会場に詰め掛けたファンが塩野に「お慕いしております」のセリフを発する一幕も。約2,900人の「お慕いしております」を受けた塩野は、照れくさそうに「また来る」と返し、客席を盛り上げていた。
イベントには約28,000通の応募があり、当選倍率はおよそ18倍という狭き門だった。（磯部正和）