森且行&萩原聖人「3年B組金八先生」同級生の絆 森が「最高」と感謝
オートレーサーの森且行が30日、新宿ピカデリーで行われたドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』(全国公開中)公開記念舞台あいさつに萩原聖人、穂坂友紀監督と共に登壇。森と萩原の意外な関係を明かした。
本作は、アイドルグループ「SMAP」のメンバーとして活躍していた1996年、幼少期からの夢だったオートレーサーへ転身した森且行を追ったドキュメンタリー映画。2020年にSG日本選手権で初優勝し日本一になった翌年、レース中の落車により大怪我を負い、再起不能と言われるなか、不屈の精神力で復活を遂げるまでの道のりを描く。
本作でナレーションを務めている萩原。森は「萩くんとは同級生なんです」と二人の関係性を語ると、「本当の同級生ではないんですけれど(1988年に放送されたドラマ)『3年B組金八先生』(第3シリーズ)で同級生の役をやっていたんです。当時から麻雀が上手くて、ゲーセンの麻雀ゲームで勝ちまくっていました」と裏話を披露。
萩原も「中学生の役で一緒でした。僕から見たら森君は(生徒のなかでも)スター候補生の立ち位置。でも分け隔てなく生徒役の人たちと仲良くしてくれた。だからこそ今の距離感があるんだと思う」と35年以上の月日が経っても、こうして交流があるのは、森の人間性が大きな要因だという。
萩原は、森がSMAPを脱退してオートレーサーになったことについて「びっくりした。当時20代で、みな芸能界でどういうふうに頑張れるのか、売れたいという気持ちでいたと思う。だから別の夢を追うと知ったときは『本当に?』と思いました」と率直な胸の内を明かすと「信念を貫くって言葉にすると簡単かもしれませんが、なかなかそうできない現実が次から次へと襲ってくる。それでもブレずにいられるのは本当に大変なことだったと思う」と森を慮る。
そんな二人だが、長く交流があったわけではないという。萩原は「『3年B組』の同窓会が開かれていたようなのですが、僕らはLINEグループに入っていなかったので、呼ばれていなかったんです」と語ると、森も「同級生から『また同窓会をやりたいから萩くんと連絡を取れないか?』と手紙をもらったんです。萩くんは麻雀をやっているので、僕のオートレーサーの後輩で麻雀が好きな奴に『萩くんの連絡先知っている?』と聞いたら『彼の友達の連絡先なら知っている』と言われて。そこから連絡を取ったのが再会のきっかけだったんです」と明かす。
久々の再会に萩原は「すぐに意気投合して、30年という歳月を全く感じなかった。本当に大変なことがいっぱいあったと思うけれど、まったく彼は苦労話をしない。楽しい話だけなんです」と言うと、森も「萩くんも全然変わっていない。楽しい話しかなかった。リハビリ中だったけれど、2軒も行っちゃったよね」と笑顔。
こうした交流を知った穂坂監督は「萩原さんのインスタグラムで『50代の男として影響を受けた』と森さんとの交流について触れていたのを見て、萩原さんなら魂を込めてくれるだろうなと思ったんです」とオファーした理由を明かすと、森は「良く引き受けてくれました。最高です」と感謝を述べていた。(磯部正和)