ADVERTISEMENT

横浜流星、『正体』で山田孝之と共演し「幸せだった」

報知映画賞3冠受賞おめでとうございます!
報知映画賞3冠受賞おめでとうございます!

 横浜流星が29日、丸の内ピカデリーで行われた映画『正体』初日舞台あいさつに出席、4年という歳月を藤井道人監督と併走しながら完成した本作に感慨深い様子を見せるとともに、第49回報知映画賞で主演男優賞をはじめとした3冠を獲得したことに喜びのコメントを寄せた。横浜と藤井監督のほか、吉岡里帆森本慎太郎山田杏奈山田孝之が登壇した。

【画像】『正体』初日舞台あいさつの様子

 本作は染井為人の小説を原作に、変装と潜伏を繰り返しながら、日本中を巡る指名手配犯の343日間にわたる逃走劇を映し出すサスペンス。大勢の観客で埋まった客席を見渡した横浜は感慨深い様子で「今日、この日を迎えることができてしあわせです。4年かけてキャスト、スタッフ一同、妥協せずにつくりました。本日からは皆さんのものになるので、たくさんの方に届き、この作品を愛していただけるとうれしいです」とあいさつ。藤井監督も「この日のために頑張ってきました。今日は皆さまにお届けできて本当に光栄です」と晴れやかな顔をみせた。

ADVERTISEMENT

 本作は第49回報知映画賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞の3冠を獲得した。そのことに触れて、「公開前にもかかわらず選んでくださった方には感謝していますし、何より作品賞というのがうれしいです。本当に映画にかかわった関係者の皆さまにおめでとうございますという気持ちですし、自分が賞をいただけたのも本当に皆さまのおかげなので。感謝の気持ちでいっぱいです」と語った横浜。

 助演女優賞を獲得した吉岡里帆も「正直、わたしは監督に連れてきていただいたというのが最初に感じたことです。一生懸命仕事をしても、なかなか自分の花というのは開かないと思うので、この作品と出会えて、監督と出会えて、すてきなキャストと共演できて、わたしは本当に幸せ者だと思います」と笑顔を見せた。

 そして藤井監督も「作品賞というのはスタッフ一同の力だと思いますし、狙って取れるものでもない。お客さまに届けることを一番に頑張ってきた中でそれを認めていただけるというのは非常にうれしいことです。もっともっといいものをつくらないといけないなと思いました」と決意を新たにした様子だった。

 そんな本作の製作の旅路をあらためて振り返った藤井監督は「4年ってすごく長いように聞こえますけど、全然長くない。僕自身、映画が完成せずに終わってしまったこともありますし、止まってしまったことがある中で、映画の企画の段階で(横浜)流星が横にいてくれて、一緒にこの映画をやろうということで走り切れたことが奇跡だと思います。これは『正体』に限らず、何か物事をやる中で、それがゴールまで行くということが本当に奇跡です。流星には本当に感謝をしています」と謝辞を述べた。

ADVERTISEMENT

 一方の横浜も「(藤井監督との)出会いが『青の帰り道』という作品で。そこで映画が完成し、届けられるということは当たり前のことではなくて、本当に幸せなことなんだなというのを痛感しました。この作品も紆余曲折ありましたが、無事に完成したことを心から幸せに思います。すてきな方々と作品作りができて、自分の中でもひとつの集大成となりました。多くの方に届いてほしいと心から願っています」としみじみ語った。

 また、藤井監督の2019年の映画『デイアンドナイト』では、山田がプロデューサーを担当したということもあり、藤井監督にとって俳優・山田孝之と組むのは待望だったという。そんな山田が語る本作の感想は「いい映画だなと思いました」というもの。「藤井監督とは過去に一緒に映画をつくってきた中で、いろんなエンターテインメントの形があるけども、その時は答えを出さないということが僕たちにとっては重要だった。今回の映画にも、もちろん結末はあるんですが、この映画を観た人たちはどう思いますか、ということを問いかける。そういう映画はすごく重要だと思いますし、そういう映画になっていたので、いい映画だなと思いました」と語った。

ADVERTISEMENT

 そして常々、山田孝之へのあこがれの思いを口にしてきた横浜。そんな彼との共演に「うれしかったです」と振り返った山田は、「僕は僕でちょっと特別な思いがあって。過去にビートたけしさんと『破獄』というドラマをやったことがあるんですけど、その時はまさに牢獄から逃げ出して、それをたけしさんが追う、というドラマだったんです。それが今回は逆に追う側で。逃げる側がいかに大変かというのは知っているので、流星はこれをやるのかと、だったら俺も本気で向き合ってみようと思いました。なんといっても藤井監督ですから、この作品で共演できて良かったと思いました」とコメント。横浜も「本当に幸せでした。以前から共演したいと思っていましたし、追う、逃げるという構図ではなく、新たな形の関係性になれたのは山田さんだったからこそだと思います。とにかく幸せな時間でした」と共演できた喜びを噛みしめた。(取材・文:壬生智裕)

映画『正体』は全国公開中

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT