「光る君へ」公任と道長が「まるでカレカノ」
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の8日放送・第47回では、1019年(寛仁3年)に起こった歴史的事件「刀伊の入寇」で武功をあげた隆家(竜星涼)らへの褒章を巡るいざこざが描かれ、その中で道長(柄本佑)と公任(町田啓太)が交わしたやりとりが「まるでカレカノ」と話題を呼んだ(※一部ネタバレあり)。
第47回「哀しくとも」では、朝廷に「刀伊の入寇」での被害状況が伝わり動揺が広がるも、摂政・頼通(渡邊圭祐)は対応に動かず、太閤・道長への報告も止めてしまう。そんな事態を苦々しく思う実資(秋山竜次)の元に隆家から刀伊撃退の勲労者への褒章を願う文が届き、その一月後、陣の定めでこの一件が諮られた。実資は褒章を与えるべきだと断固主張したが、行成や公任は朝廷の命なき戦ゆえ「褒章は無用」と反論した。
実資は道長の元を訪れ「力及ばず褒章はわずか一人のみ…」「無念の極みであります」「命を懸けた隆家殿とその配下の者どもに申し訳なく、言葉もありませぬ」と自身の非力さに歯がゆい様子。そこへ公任が現れると実資に目を留め、露骨に表情を曇らせた。
どうやら公任は道長が実資と親しくしているのが面白くないようで、実資が立ち去ると「大宰府の件、収まったことを知らせに参ったが俺の出番ではなかったようだな」とへそを曲げ「実資殿と“通じて”おったとは…」と感情をあらわに。公任によると、陣の定めで隆家をかばわなかったのは、道長にとって脅威であろう隆家にこれ以上力をつけさせないためだったという。対して、道長の方は“何を怒っているのか”と戸惑っている模様。公任はムキになって「おまえのために」を連発し「俺達にはそんな姿は見せぬのに、実資殿には見せるのだな」と実資への嫉妬をむき出しに。もはや痴話げんかのようなやりとりに、SNSでは「どうした公任様…」「ジェラシー?」「そんな私情で…」「公任くん、それは違う」「気持ちはわからなくはないけど…」「皆が道長様LOVEすぎる」「急にBLみたいな展開に吹くんだがw」「現場と温度差ありすぎだろ」といった声でざわついていた。
後日、行成(渡辺大知)が公任の元を訪れると、公任はかなり落ち込んでおり「なんであんなことを言ってしまったのか……」とションボリ。道長ともめたことが尾を引いている様子に「後悔しているのかわいい」「そんなに道長のこと好きだったの?」「F4はずっと仲良しでいて」といった反応も見られた。(石川友里恵)