多部未華子“弟”松坂桃李を雑に扱う役は「とても楽しかった」
女優の多部未華子が10日、TBS放送センターで行われた新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(TBS系で2025年1月2日よる9時~)制作発表会見に出席。本作で多部は松坂桃李演じる潮の姉・都子を演じているが、弟を雑に扱う役に「楽しかった」と目を輝かせていた。会見には主演を務める松たか子をはじめ、松坂、星野源、チュ・ジョンヒョクも参加した。
【画像】松たか子×松坂桃李×星野源×チュ・ジョンヒョクと会見の様子
今年大ヒットを記録した映画『ラストマイル』をはじめ、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)、「アンナチュラル」(2018)、「MIU404」(2020)などの野木亜紀子が脚本を務めた本作。交通事故で両親と祖母を亡くした鎌倉に住む三姉弟が、家族とは何か……というシンプルかつ深いテーマに向き合いながら、それぞれの道を切り開いていく姿を描く。
三姉弟の次女・都子を演じた多部。30歳を過ぎても職を変え、居場所を変えふらふらしているという都子について多部は「地に足がついていないように見えますが、心の中で思っていることは曲げないという芯のある女性。私自身は割と共感できるところがあったので、演じていてとても楽しかった」と撮影を振り返る。
松演じる姉の葉子とはそりが合わず、松坂演じる弟の潮には、姉の特権を使い無理難題を押し付ける。多部は「わたしは弟がいないのですが、道具のように雑に潮を扱う都子の性格は好きでした」と笑うと「うーちゃん(潮)とのシーンはとても楽しくて、演じていてしっくりきました」と笑う。
そんな多部の発言に松坂は「僕は姉と妹の間で育っているので、潮というキャラクターの役づくりはある意味で出来上がっていました」といい、「松さんと多部さんが姉なんて、とにかく贅沢ですよね。どれだけ雑に扱われても居心地がよかった」と発言し会場を笑わせていた。
また多部は、投資会社で働く青年オ・ユンスを演じるジョンヒョクについて「お会いする前からとても日本語を勉強されていると聞いていたのですが、初めてお会いして本読みをしたとき、日本語がペラペラで、わたしの方が頑張らなければと思いました」とジョンヒョクの努力に敬意を表し、「現場でもムードメーカーで楽しませてくれました」と感謝を述べていた。
一方、ジョンヒョクは「日本語は初めてでまったく分からなかったので、撮影の1か月前から稽古をしました」としっかりと準備して臨んだことを明かすも、会見では通訳を介してコミュニケーションをとったことに「皆さんと同じタイミングで笑えるように、もっと日本語を頑張りたい。次に来たときには、そうなっていたいです」と目標を掲げていた。(磯部正和)