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「光る君へ」ロバート秋山、実資に「愛着湧きまくり」 1年半の撮影を全力で駆け抜ける

最終回より道長(柄本佑)、行成(渡辺大知)の死後、涙を流す実資(秋山竜次)
最終回より道長(柄本佑)、行成(渡辺大知)の死後、涙を流す実資(秋山竜次) - (C)NHK

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)が15日に最終回を迎え、本作で大納言・藤原実資を演じたお笑いトリオ、ロバート秋山竜次が、約1年半にわたって演じた同役について「なんやかんや愛着湧きまくりの人物になった」と語った。最終回放送後、ドラマの公式SNSなどで公開されたコメント動画「君かたり」内で語っている。

【画像】枕絵に「見えておる…」と大興奮の実資

 本作は、平安時代に、のちに1000年の時を超えるベストセラーとなる「源氏物語」を生んだ紫式部(まひろ/吉高)の生涯を、大河ドラマ「功名が辻」(2006)、ドラマ「セカンドバージン」(2010)などの大石静によるオリジナル脚本で描くストーリー。秋山演じる実資は、有職故実(政治や儀式のしきたり)に詳しく学識があり、正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者。道長(柄本佑)にとっては尊敬しつつも煙たい存在……という役どころ。嫌なことがあると日記に愚痴を綴る癖がある。

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 常に忖度なしで、曲がったことが大嫌いな実資。先ごろも「刀伊の入寇」で武功をあげた藤原隆家(竜星涼)に対し、「朝廷の命なき戦ゆえ褒章は無用」との判断を下した公卿たちに猛反発。「刀伊が我が国の民1000人を連れ去り数百の民や牛馬を殺し、壱岐の守をも殺めた重大なる出来事。その敵を撃退した者に褒章を与えねば、この先ことが起きた時、奮戦する者はいなくなるであろう」「都であぐらをかいていた我らが命をかけた彼らの働きを軽んじるなぞあってはならぬ! あってはならぬ!」と怒りをあらわにした。

 秋山にとって本作が大河ドラマ初出演となった。実資を演じ切り「本当に真面目で人間らしくてチャーミングなやつだなと思いましたね。真面目なんですけど女性絡みの部分もあったし、息子のために必死になる親バカな部分も好きだし、でもちょっと筋が通ってないとキレるし。最初は「コイツめっちゃキレてんな」とずっと思っていましたけど、憤慨しているし、真面目すぎだと思ってましたけど、なんかこういう人間らしい部分も見られたし、演じられたので、なんか今となっては愛着が湧いてますね。もともと全然知らなかった歴史上の人物なんですけど、この1年半を通して「小右記」も結構読ませていただきましたし、なんやかんや愛着湧きまくりの人物になりましたね」とコメント。

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実資が綴る「小右記」

 また、印象に残ったシーンについては「正直言うと、2ヶ月に1回ぐらいやってくるセリフが全然言えなくなっちゃう、出てこないっていうシーンですかね。それはもう何のシーンが視聴者の皆さんには 編集マンのプロの手でわからないようになっていると思いますけど、現場では何回もテイクして、 何回も待たせてというのが結構あったので。そうですね…(笑)。それはやっぱり忘れられませんね。それがあるから「またああなっちゃ困るな」と思って毎回やるんですけど、またそのプレッシャーでかんじゃってみたいな。やっぱり慣れてない、お笑いではここまでそういうことはなかったですけど、今までやったことないことですしね。そもそも1年半もお笑い以外の物事に時間を費やしたことがないので。そこですかね」と言い、しばしば苦戦した模様。

 同時に、本作への出演についてあらためて「「これ別にお笑いに繋がんないんだったらやらない」っていうスタンスだったので、面白い系の仕事じゃなければ「う~ん…いいかな」って感じだったんですけど、今回思い切って、せっかくお声がけいただいたし、 最初は「こんな真面目な感じになっちゃうのどうなんだ」と思いましたけども、心配しなくても真面目にやってることがクスクスに繋がっていましたね(笑)。だから全力でやりましたね。たどたどしいところはありましたが、関わらせてもらってよかったですね」と振り返った。(石川友里恵)

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