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「光る君へ」石山寺のキスシーン、道長がまひろの唇に触れる描写は台本になかった!吉高&柄本が裏側明かす

石山寺にて吉高由里子&柄本佑
石山寺にて吉高由里子&柄本佑 - (C)NHK

 大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で主人公まひろ(紫式部)を演じる吉高由里子と、藤原道長を演じる柄本佑が15日、同日迎える最終回を前に滋賀県大津市で行われたトークショーに登壇。大津ゆかりのエピソードを振り返るなかで、まひろと道長が再会した石山寺での「台本になかった」演出について、吉高が「もう…こすりすぎだよ!」とツッコミを入れつつ、恥ずかしそうに柄本と語り合った。

【画像】吉高由里子&柄本佑、石山寺へ

 平安時代に1000年の時を超えるベストセラーとなった「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ)の生涯を、「源氏物語」の主人公・光源氏のモデルともいわれる藤原道長との関係を交えてオリジナル脚本で描いた本作。トークショーには約2,6000人の応募があり、当選倍率は約28倍。会場は約950人のファンの熱気にあふれ、吉高は「わたしたちの披露宴にようこそみたいな(笑)」、柄本も「びっくりしました。この熱量に」と驚いていた。

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トークショーの様子

 トークショーは正午からの最終回先行放送を終えたのちに行われ、吉高はいち早く最終回を見届けたファンに「13歳から56歳ぐらいまでわたしの生涯を見届けてくださってありがとうございます」と感謝。柄本は「お話をいただいてから準備期間を入れると2年半ぐらい。最終回か…と本当に不思議な感じです。47話の台本を読んだ後にこれからまだ数十話あるのかなぐらいの終わり方をしていたから本当に終わるのかなと思って、それで最終話を読んだら「こう来たか、大石先生」というふうなことを思いワクワクしました」と余韻に浸っていた。

 トークショーでは大津にまつわる話題もあがり、吉高はあらためて大津の印象を「景色がいいなって。見渡せる感じが東京に住んでいたらないので。山の先まで見えるような感じで。あとみんな元気だなって。さっき石山寺の方に行ってきたんですけど、すごかったの。みんな「柄本様」じゃなくて「道長様ぁ!」って。役名なんだなって」とファンの熱烈な歓迎を振り返る。

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 吉高と柄本、二人そろって石山寺を訪れるのは初めて。石山寺と言えば、ドラマではまひろが「蜻蛉日記」の作者である藤原道綱の母(財前直見)と対面を果たした第15回「おごれる者たち」のほか、越前から戻ったまひろが道長と思いがけない再会を果たす第27回「宿縁の命」などのエピソードがあった。とりわけ第27回のまひろと道長の逢瀬に関してはイベントがあるたびに取り上げられていたため吉高も柄本も恥ずかしそうで、吉高は場面が映し出されると「戻ってきた!」「このあと指で唇触るんだよね」「ちゃんと手洗ってる?」などひやかす一幕もあった。

 第27回では、とりわけまひろと道長のキスシーンが注目を浴びた。しばし話し込んだのち、一度は別れようとする二人だったが道長がおもむろに振り返り、互いに駆け寄ると思いがあふれるようにキスを交わす……というシーンだった。ここでは道長が指でまひろの唇に触れながらキスする流れだったが、柄本によると「唇を触る」描写は台本になかったといい、柄本は「触ってというのは台本にはなかったんです。演出の佐々木(善春)さんが「唇を触って思い出すんだよね」みたいな。佐々木さんは、ひょこひょこしながら大胆なことを言うずるい人(笑)」「会えない時間が愛をあふれさせるんじゃないですかねっていう。何言ってんだ俺は(笑)」と照れ臭そうに裏側に触れた。

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 また「台本になかった」描写が追加されたシーンでは、まひろに「源氏物語」の着想が舞い降りる第31回「月の下で」も。道長がまひろの願いから帝のこれまでを話すシーンでは台本に道長のセリフが大幅に足されたといい、吉高いわく「それがとんでもなく長かった」とのこと。「良かった私じゃなくて!」という吉高に続いて、柄本は「とんでもない量なのさ。でもわーって言ったさ。それでオンエア観たさ。そしたら声ないさ! 音楽ベースになってやんの!」と思わぬオチを明かし、「(チーフ演出の)中島(由貴)さんは結構いろんな角度から撮られるんですよ。基本的に最初から最後までという方なので。それでくったくたになって出来上がったのが音楽だったらさ…滅多にないんですけどね、そういうこと思うの。「あそこ頑張ったんだよな…」ってたまに思い出す。“思い入れ”があるシーンです」とションボリ気味に振り返っていた。

 最後に、吉高は共に1年半を駆け抜けた柄本に「(存在が)大きかったよ本当に。苦しい時期も、みんながニコニコでやってられないスケジュールのときも佑くんが穏やかで和ませてくれる空気があったのでわたしもほっこりしながら現場にいられた。あとはお芝居ですよ。もう凄くて、わたし丸投げ。まひろになれていたのは道長が佑くんだったからかなって思ってます」と惜しみない賛辞を贈った。対して柄本も「ありがとう。まったく同じ言葉を返したい。単純に吉高さんとのお芝居が毎回楽しくて。ささいなことでも変わると大きく変わられる方なので。その反射する感じがとっても楽しくて。全然穏やかなままでしたね。とっても楽しかったです」と返し、吉高は「公開告白みたいなことをさせられて恥ずかしい(笑)」と照れ臭そうにしていた。(編集部・石井百合子)

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