2025年注目はこの7人!ブレイク期待の新世代俳優たち
映画ファンとして次世代を担う新たな俳優たちの登場は心躍らされるもの。彼らが将来的にどんな俳優へと進化を遂げていくのかと想像するのもまた一興であり、それは2025年になっても変わらない映画鑑賞の一つの楽しみ方とも言えるだろう。今回は、2025年にブレイクが期待される新世代スター7人を紹介する。(文・構成:Zash)
【画像】すごい再現度!映画『ウィキッド』キャラクタービジュアル一挙
『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ
ミュージカル映画『ウィキッド ふたりの魔女』(3月7日全国公開)にて、アリアナ・グランデと共にダブル主演を務める、シンシア・エリヴォ。1987年1月8日イギリス生まれの彼女は、舞台女優としてのキャリアに目を見張るものがある。2011年に女優デビューを飾り、『シスター・アクト ~天使にラブ・ソングを~』『カラーパープル』といった作品で主演を務めた。特に後者では、第70回トニー賞ミュージカル主演女優賞、第59回グラミー賞最優秀ミュージカル劇場アルバム賞を受賞するなど、高い評価を得た。また、2015年にテレビドラマデビュー、2018年には『ロスト・マネー 偽りの報酬』で映画デビューも飾っており、映画『ハリエット』(2019)では主演を務めると同時に、主題歌も担当。第92回アカデミー賞において、主演女優賞と歌曲賞にノミネートされた。
そんな彼女が、満を持して映像作品で自慢の歌声を披露する時がやってきた。シンシア自身が強い憧れを抱いていたと語る『ウィキッド ふたりの魔女』のエルファバ役に抜擢され、幼き日から緑色の肌を持っていたことで、周囲に馴染めない日々を送ってきた“西の悪い魔女”を演じる。シンシア自身もエルファバに共感する点が多い境遇だったといい、まさに運命的な抜擢だったことが伺える。将来的にはエミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞の4つの賞を獲得した人物に与えられるEGOTの称号を手にする日も近いかもしれない。
『白雪姫』レイチェル・ゼグラー
ディズニーによる実写化ラッシュは2025年もまだまだ続く。その先陣を切るのが、ウォルト・ディズニー・スタジオ最初の長編アニメーション作品として名高い『白雪姫』(3月20日全国公開)だ。“スノーホワイト”と呼ばれる最初のディズニー・プリンセスをディズニーが自ら実写化するわけだが、その主演に抜擢されたのがレイチェル・ゼグラーだ。2001年5月3日ニュージャージー州生まれの彼女のことを、すでに知っている映画ファンも多いかもしれない。
彼女は、2021年公開の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』で、総勢3万人以上の候補者の中から見事マリア役に抜擢されたことで知られる。高校時代からその歌の才能を遺憾なく発揮していた彼女は、2015年に自身のYouTubeチャンネルを開設。登録者30万人以上を数えるチャンネルへと成長させ、その才能は広く知られるようになった。そして『ウエスト・サイド・ストーリー』で女優デビューを飾った彼女は、同作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。史上最年少かつコロンビア系ラテン女優としては初の快挙だった。その後、DC映画『シャザム!~神々の怒り~』(2023)、『ハンガー・ゲーム0』(2023)などの話題作に出演し、2025年は『白雪姫』への出演から幕を開けることになる。
ディズニーによる自社アニメーションの実写化作品は、時代に合わせて、オリジナル版とやや異なるアプローチをしてくることでも有名。今回の『白雪姫』でも名前の由来が異なっているなどの憶測が飛び交っている。新時代の「白雪姫」を体現するレイチェルがどんな演技を魅せてくれるのか要注目だ。
『リロ&スティッチ』マイア・キアロハ
2025年注目のディズニー実写映画はもう一本ある。ハワイを舞台に、少女とエイリアンとの交流を描いた大ヒットアニメーション映画の実写化『リロ&スティッチ』(初夏全国公開)だ。同作で主人公リロ役に抜擢されたのは、本作がデビュー作となる弱冠7歳の子役女優マイア・キアロハ。名前に‘‘アロハ’’が入っている点からも推察できるように、彼女はハワイの雄大な大地で産声を上げ、フラと海を心から愛している。まさに打ってつけのキャスティングだと言える。
リロ役としての本編映像はまだ公開されていないが、『モアナと伝説の海2』のプレミアに姿を見せた際には、国内外問わずSNS上で「まるでリロそのもの!」といった声が多数散見できた。彼女がスクリーン狭しと駆け回る姿を見られる日はそう遠くない。
『スーパーマン』デヴィッド・コレンスウェット
マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで知られるジェームズ・ガン監督がメガホンを取る、新生DCユニバース初の劇場映画『スーパーマン』(夏全国公開)。ヘンリー・カヴィルの後継者として、スーパーマン/クラーク・ケント役に抜擢された新星デヴィッド・コレンスウェットは、1993年7月8日ペンシルベニア州生まれ。名門ジュリアード学院卒業後、2011年に俳優デビュー。いくつかのTVドラマで印象的な演技を魅せ、2022年公開のA24製作によるホラー映画『Pearl/パール』にてミア・ゴス演じる主人公の人生に大きな影響を与える映写技師を演じ、注目を浴びた。同作で魅せたカリスマ性には目を見張るものがあり、ミアの怪演ばかりがフォーカスされる作品において、堂々たる存在感を放っていた印象が強い。
あまりにもハマり役過ぎたヘンリー版スーパーマンの後継者ということで、少々荷が重いポジションではあるが、そんな期待感に臆することなく、新たなスーパーマン像を築き上げてくれそうだ。
「アイアンハート」ドミニク・ソーン
2025年のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)注目ドラマとして挙げられている、「アイアンハート(原題)」(6月ディズニープラスで配信予定)。映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)で初登場したリリ・ウィリアムズ/アイアンハートの活躍を描くドラマシリーズだ。同作で主演を務めるドミニク・ソーンは、1997年11月5日ニューヨーク生まれ。2018年に映画『ビール・ストリートの恋人たち』でデビューを飾り、その後アイアンハート役に抜擢された経緯を持つ。まだまだそのキャリアにおいて出演作は少なく、その実力は未知数な部分がある。「アイアンハート」での活躍次第では、アイアンマンの後継者としてアベンジャーズに加入する日が来るかもしれない。その活躍には大いに刮目したいものだ。
「ONE PIECE」レラ・アボヴァ
2023年に好評を博したNetflixの実写ドラマ「ONE PIECE」。2025年配信と言われているシーズン2では、すでに新キャラクターたちの登場が示唆されており、中でも注目なのは、やはりニコ・ロビン役のレラ・アボヴァだ。1992年11月4日シベリアで生まれた彼女は、「地図にも載っていないような小さな村」で育ったのだという。最初はモデルとしての活動を主としていたが、やがて女優業に興味を持つようになり、2017年、リュック・ベッソン監督によるアクション・スリラー『ANNA/アナ』で女優デビューを飾った。その後、『ピッチ・パーフェクト』のスピンオフドラマへの出演を経て、「ONE PIECE」への出演を勝ち取った。彼女が演じるニコ・ロビンは、のちに麦わらの一味へと加わる重要キャラクター。一筋縄ではいかない奥行きのある役柄をどのように演じてくれるのか、注目度は増すばかりだ。
『Michael』ジャファー・ジャクソン
“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの半生を描く伝記映画『Michael(原題)』(2025年キノフィルムズ配給で日本公開)で主演を務めるのは、マイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソンだ。1996年7月25日ロサンゼルス生まれの彼は、同作で俳優デビューを果たす。未だベールに包まれている部分の多い作品であり、ストーリーも不明だが、マイケルの母であるキャサリン・ジャクソンいわく「ジャファーは息子を体現してくれている」のだという。ジャファー本人のInstagramには、マイケルの代名詞でもある“つま先立ちポーズ”の写真も投稿されており、その姿はマイケルそのものだと言っても過言ではない。
ここで紹介した俳優たち以外にも、まだまだ期待の若手たちは数多く存在している。2025年も新たなるスターの誕生をしかと見届けたい。