ジム・キャリー、俳優引退ではなく“休息” 『ソニック4』続投に前向き【インタビュー】
映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』でドクター・ロボトニック/ジェラルド・ロボトニック役を務めたジム・キャリーがリモートインタビューに応じ、2022年の”引退宣言”について真相を明かした。
『バットマン フォーエヴァー』『マスク』『グリンチ』と数多くの話題作に出演し、抜群のコメディーセンスで幅広い世代のファンを魅了してきたジム。しかし、前作『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』のプロモーションにて「僕はもう十分にやった」と引退を宣言し、世間を騒がせた。
それから2年後、シリーズ3作目となる『ソニック × シャドウ』でもドクター・ロボトニック役を続投したことで、ひとまず引退は撤回された。ジムに引退宣言の真相を尋ねると、「引退ではなく、休息を選びました」と説明。脱力したジェスチャーを交えながら、「作品と作品の間はこうやって休んでいたんです」とあくまでも次回作に向けた“充電期間”だったことを明かした。
ジムがドクター・ロボトニック役としてカムバックしたのは、キャラクターが「進化している」ことが理由の一つだという。「見た目も変わっていきますし、全く違う人物に変化していくような気がするんです。そして、今回はジェラルド・ロボトニックというもう一人の人物も演じることができました。常に新たな挑戦があり、それは一つに留まりません。私はそれが大好きなんです」
ジムの言う通り、最新作ではドクター・ロボトニックと祖父であるジェラルド・ロボトニックの二役に挑んだ。ジェラルドに関しては、ビジュアルや役づくりにおいてジムに決定権があり「素晴らしいアーティストたちが支えてくれたおかげで、私がキャラクターに対して必要だと思ったことが何でもできました。アカデミー賞を受賞したメイクアップ・アーティストのマーク・クーリエと彼のチームは、ジェラルドのビジュアル作成を手伝ってくれました。鼻の向きだったり、いろいろなことに対して意見を募りました」と製作秘話を明かしている。
日本に先駆け、先週末に北米で公開された本作は、オープニング興行収入6,010万2,146ドル(約93億円)を記録し、全米ボックスオフィスランキング首位デビューを果たした。順調に記録を伸ばしている中、米パラマウントは早くもシリーズ第4弾を準備しており、2027年春全米公開を目指していることが報じられた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル155円計算)
ドクター・ロボトニックに愛着があるジムは、第4弾への出演についても「もちろん可能性はあります」と明言。「次のアイデアが届いたら考えますし、内容が面白ければロボトニックとして帰ってきます。興味がないもの以外は、決して拒んだりはしません。このクルーが大好きですし、彼らと一緒に映画を作ることが楽しいんです」と前向きだ。
また、続投はドクター・ロボトニックを支持する『ソニック』ファンの存在も大きいという。「熱意あるファンはいつも好意的な反応を見せてくれますし、私に『次はこんなものはどう?』と投げかけてくれたり、すごく助けられています。『ソニック』はみんなで一緒に作っている映画なんです」と笑顔で語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)