松坂桃李、高校生250人前にサプライズ登場「寄り道も楽しんで」未来へ向けアドバイス
俳優の松坂桃李が10日、東京・こども教育宝仙大学で行われた、TBS系日曜劇場「御上先生」(19日スタート・毎週日曜よる9時~)の学校訪問イベントに登壇した。サプライズ登場で高校生たちをわかせた松坂は、自身の高校時代を振り返りながら、これから社会に出て行く生徒たちへ、先輩社会人としてのアドバイスを送った。
「御上先生」は、高校教師になった東大卒のエリート官僚が、令和の高校生たちと共に、日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。松坂は、官僚派遣制度によって、私立「隣徳学院」への出向を命じられる文科省官僚・御上孝(みかみ・たかし)を演じる。
サプライズで登壇した松坂の姿に、生徒たちからは悲鳴にも似た歓声が上がったこの日。そんな中、松坂は「本日からこの学校に赴任してきました。御上孝です」と劇中の台詞そのままにあいさつ。どよめきの収まらない会場を見回し、「みなさんが温かく迎えてくれて嬉しいです」と笑顔を見せた。
イベント中のQ&Aで、「思い出の青春エピソード」を聞かれた松坂は、感慨深げに「僕は茅ヶ崎出身なんです。近くに江の島があって、実家から10分の距離に海が見えた」と切り出し、「友達や当時好きだった女の子と自転車で行って江の島を走ったり、『スラムダンク』で有名な江ノ電の踏切を見に行ったりしました」と学生時代を振り返る。
また「高校時代にやっておけばよかったこと」を聞かれると、「語学をもっとやっておけばよかったと思います。みなさんも英語に限らず、自分の好きな国の言葉を勉強しておくといいと思います」とアドバイス。さらに、実は学生時代「なりたいもの」がなかったとも明かし、「何の気なしに予期せぬタイミングでなりたいものに出会えたりするんです。寄り道を楽しむことも大切です」と呼びかけた。
最後に、高校生たちへのメッセージを求められた松坂は「謙虚さ」と回答。「スポーツが他の人より出来ようが、絵が上手かろうが、勉強ができようが、社会に出た時に、主体性を求められるようになると、一人でできることに限りがあることに気づくんです。誰かの助けが必要になる。『謙虚に人の助けを受けなさい』と先輩に教わったことを覚えています。謙虚に人と接することで、たくさんの人の助けを得られ、次のステップに上がれる」とエールを送っていた。(取材・文:名鹿祥史)