ADVERTISEMENT

「日本一の最低男」同性カップルの試練描くエピソードに反響

第2話より
第2話より - (C)フジテレビ

 16日に放送された香取慎吾主演のフジテレビ木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜22時~22時54分)の第2話では、男性カップルの結婚を題材にしたエピソードが展開。主人公・一平(香取)の甥が通う保育園で働く保育士・剣聖(佐野玲於)と、その恋人・智也(中井大)に降りかかる試練が反響を呼んだ(※一部ネタバレあり)。

グレーなラストも話題!2話場面写真

 第2話では、実質無職の人生崖っぷちな一平が不純な動機から悩める剣聖と智也のカップルに近づき、想像を超えるシビアな現実に直面していくさまが描かれた。

ADVERTISEMENT

 人生崖っぷちの自分が当選するにはまず何をすればいいのか? と考えた一平は、幼なじみで議員秘書の真壁考次郎(安田顕)の助言により、地元有力者である町会長の二階堂慎太郎(岩松了)を味方につけるべく画策。彼を訪ねると息子と疎遠になっているようで、偶然にもその息子は一平の甥・朝陽(千葉惣二朗)が通う保育園で働く保育士・剣聖だった。次に剣聖を訪ねると、同性の恋人がいることを父に言い出せないうちに家から足が遠のいてしまったといい、一平は智也と結婚式を挙げようとしている彼にある提案をする。それは、ニュース番組の特集として挙式までの二人に密着し、番組を通して剣聖が父に思いを伝えるというものだった。

 ニュース番組のチーフプロデューサーに企画を持ち掛けた際の「LGBTQものの特集」「イケメン2人が結婚式挙げるの。これ数字とれんだろ」といった発言や、剣聖と智也に番組への出演を提案した際の「昔、LGBTQもののドキュメンタリーを担当したことがありまして、お二人がどれだけつらくて大変だったか、よーくわかってるつもりです」といった発言からも“わかったフリ”をした一平の軽率な考えにはSNSでもざわざわ。「その企画大丈夫?」「軽く考えすぎでは?」「嫌な予感しかない」とツッコミが相次いだ。

ADVERTISEMENT

 なかでも剣聖が一平に告げた「僕たちを取材するときにLGBTQものっておっしゃいましたけど、僕たちは誰かを感動させるための“素材”じゃないんです」「僕はただ好きな人と結婚したいだけ」「別にゲイだからってすべての瞬間がつらいわけじゃない。“大変”という言葉で僕たち二人をくくらないでほしい。僕たちはかわいそうな人じゃない」という切実な言葉には「LGBTQものって言い方、気になってた」「見透かされてる…」「引っかかるよね」「ぐうの音もでんよな」とその心中を慮る声が多く寄せられた。

 そのほか、父親へのカミングアウトがうまくいかなかった剣聖に向けた一平の後輩・都(冨永愛)の「大切に思っているからこそ時間がかかるんじゃない?」という真摯な言葉も注目を浴び、剣聖&智也カップルの理解を深めたはずの一平が最後に「日本じゃ同性婚の実現はハードル高いな…」と切り出した“グレー”な言葉も余韻を残した。

 「辛いとか大変とか勝手に決めつけた同情も偏見でしかない」「やはり、知ることは大事」「考えさせられるテーマだった」「偏見や差別は根強くある」などざまざまな感想が寄せられた本エピソード。放送前には香取が「僕たちは今、LGBTQについて、情報としてはいろいろなことを知ることができるんだけど、その先にあること…当事者の気持ちや、彼らが実際にどんな葛藤を抱えているのかみたいなことは、なかなか知る機会が少ないと思うんです。でも、そういった人々の思いをドラマとして、物語として描くことで、身近に感じてもらえたらいいなと思いますね。僕自身、佐野くんや大くんが演じる役柄から、学ぶことがとても多かったような気がします」とコメントを寄せていた。(石川友里恵)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT