【ネタバレ】「御上先生」殺人犯・真山弓弦、初期設定から性別変更 飯田Pが明かすキャスティング秘話
日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の第2話が26日に放送され、国家公務員の採用試験会場で起きた殺人事件の容疑者・真山弓弦の正体が明らかになった。放送にあわせて、プロデューサーを務める飯田和孝が、真山弓弦役のキャスティング理由や、キャラクター設定の裏話を明かした。(以下、第2話の内容に触れています)
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「御上先生」は、高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂桃李)が、令和を生きる生徒たちと共に、汚い大人たちの権力によって子供たちが犠牲になっている現実に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。
第2話では、同僚教員との不倫をリークされ、退職に追い込まれた私立隣徳学院の元女教師・冴島悠子(常盤貴子)の娘が真山弓弦であることが判明。終盤では、御上と真山の面会シーンが印象的に描かれた。
真山弓弦を演じているのは、飯田プロデューサーが手がけた日曜劇場「アンチヒーロー」(2024)に紫ノ宮飛鳥役で出演した堀田真由だ。飯田プロデューサーによると、堀田の起用は「アンチヒーロー」がきっかけになったそうで「『アンチヒーロー』でご一緒した時に、彼女の演技を見て、彼女の持っている透明感というか、心の中の透けて見えるような感覚が、真山弓弦を演じる上ですごく大事なんじゃないかと思ったんです」と振り返る。
当初、真山弓弦は男性を想定していたという。飯田プロデューサーは「ドラマ内では冴島先生の“娘さん”ではなく“お子さん”という言い方をずっとしていたと思うんですけど、真山が男性だと、こうゆう事件を起こすのは男性、というのはちょっと典型的すぎるかなっていう思いもあったところで、『アンチヒーロー』の堀田さんの演技を見て、男性から女性に切り替えました。心臓の音が聞こえるくらい、心を動かすお芝居をされていたんです」と堀田の存在感や演技力が真山を女性にした決め手になったと話す。
堀田には「今度も大変です」と声をかけ、オファーをしたとも明かす。「堀田さんが出演した『若草物語ー恋する姉妹と恋せぬ私ー』(日本テレビ系)の町田涼とは真逆の役。『アンチヒーロー』の紫ノ宮飛鳥役とも遠からず近からずという感じ。ちょっと偉そうな言い方になってしまいますが、『堀田さんが今、真山弓弦を演じることは俳優さんとして意味があるんじゃないかと思っています』と想いを伝えました」
飯田プロデューサーは「でじろ(出番)がそんなに多い役ではないんですけど、生徒の誰よりもストーリーがある役。そこを限られた尺の中で表現する難しさがあり、そこに僕たちも挑戦したかった」と振り返る。冒頭の殺人シーンに挑んだ後、堀田が「難しいです」と飯田プロデューサーに漏らしていたそうで、「刺した時の表情とか、自分の心がそこへたどり着くまでに、どう変化していったかを演じる難しさがあったのではないかと思います」と分析していた。(取材・文:名鹿祥史)