西尾大介監督×鷲尾天Pタッグ作『あめだま』短編アニメ部門ノミネート 東映アニメーション初
第97回アカデミー賞
第97回アカデミー賞のノミネーションが23日に発表され、東映アニメーションが製作した短編映画『あめだま』が短編アニメ映画賞にノミネートされた。東映アニメーションによると、同社の作品が米アカデミー賞にノミネートされたのは、どの部門においても本作が初となる。
本作は、韓国の絵本作家ペク・ヒナの「あめだま」と「ぼくは犬や」を原作に、フルCGアニメーションとして映画化した短編作品。コミュニケーションをとるのが苦手な少年・ドンドンが不思議なあめだまを通じて心の声が聞けるようになり、初めて他人の心を理解し、自身の気持ちを伝えることができるようになる過程を描く。
アニメ「ふたりはプリキュア」シリーズを手掛けた西尾大介監督と、鷲尾天プロデューサーが再びタッグを組み、アニメーション制作は『THE FIRST SLAM DUNK』(2022)で知られるダンデライオンアニメーションスタジオが手掛けた。
日本映画の同部門のノミネートは山村浩二監督の『頭山』(2002)、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』(2008・受賞)、森田修平監督の『九十九』に続いて4本目となる。
西尾大介監督、鷲尾天プロデューサーのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
西尾大介監督
とても光栄な事で信じられないくらいです。
先ずはこの作品を推薦して下さった方々はじめアカデミー賞の運営に関わる総ての方々に感謝します。
そして『あめだま』の総てのスタッフ、キャストの皆には最大限の讃辞を贈りたいと思います。
彼らの真摯で粘り強い仕事ぶりがあってこそこの作品の世界観をより鮮やかに表現できたのだと確信しています。
そして何より私達の作ったこの作品に様々な地域の多くの人たちが共感して下さった事に私は今とても感動しています。
『あめだま』を観て下さった方々やまだ観ていない方々、総ての方々に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます。
鷲尾天プロデューサー
アカデミー会員の皆様、関係者の皆様、ノミネーション本当にありがとうございます。
原作の持つ魅力をいかにして映像で伝えるか、さらに映像として大事なことを突き詰めて考えよう、というスタッフ全員の誠実な向き合い方が評価されたものだと思っています。
さらなる高みを目指して、皆様に愛される作品となることを心より望んでいます。