菅井友香「人にどう思われるかという透明な壁を壊したい」 劇映画初出演で芽生えた思い

元櫻坂46のキャプテンで女優の菅井友香が1日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『怪獣ヤロウ!』(公開中)公開記念舞台あいさつに、主演のぐんぴぃをはじめ、手塚とおる、三戸なつめ、八木順一朗監督と共に登壇。劇映画初出演となった菅井は全国公開の舞台あいさつに感慨深い表情を浮かべると共に、壊したいものを語った。
本作は、岐阜県関市を舞台に、ご当地映画の製作を命じられた市役所職員・山田一郎(ぐんぴぃ)が、以前からの夢だった怪獣映画の製作に挑む姿を描く。菅井は秘書課職員の吉田を演じた。
本作は1月24日から映画の舞台となった岐阜で先行公開され、昨日全国公開となった。日比谷の大きなスクリーンで、満員の客席のなかでの舞台あいさつ。菅井は「全国公開の舞台あいさつが初体験なんです」と感慨深い表情を浮かべると、自身が演じた吉田に対して「真面目な女性で、厳しい市長に従う役なのですが、そのなかでも自分の心に『こうすべき』という思いがある役だったので、しっかりそういう気持ちを表現できればと思っていました」と役へのアプローチ方法を語っていた。
また劇中、菅井演じる吉田は、着ぐるみ姿など、さまざまな格好をしている。菅井は「いままでしたことのないような格好をするなど、自分自身もこの映画を通して変身していけるような気持ちになれました。手塚さんに『ちゃんとしなくていいんだよ』と声をかけていただいたのも心強かったです」と撮影を振り返る。
さらに菅井は、映画のキャッチコピーでもある「怪獣ですべてをぶっ壊せ」にちなんで「壊したいもの」について問われると「いままでの自分」と回答。「どうしても人にどう思われるのかという透明な壁ができてしまっていました。この映画の撮影を通して、そういう気持ちを壊していきたいと思えたんです」と一つ自分の殻を破るきっかけになった作品だったことを明かしていた。(磯部正和)