中井和哉・玄田哲章・坂本真綾・恒松あゆみ集結　ラミ・マレック主演『アマチュア』日本版声優決定

　映画『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックが、妻の復讐に挑むCIA分析官を演じたスパイスリラー映画『アマチュア』の日本版声優が発表された。ラミ演じる主人公・チャーリー役に中井和哉が決定。さらに玄田哲章、坂本真綾、恒松あゆみら豪華声優が集結する吹替版予告映像も公開された。

【動画】アマチュアスパイの復讐劇！中井和哉が吹替『アマチュア』予告映像

　本作は、デスクワーカーだったCIA分析官チャーリー・ヘラー（ラミ）が、最愛の妻の命を奪った国際テロ組織に、たった一人で戦いを挑む復讐劇。テロリストによって妻の命を奪われたチャーリーは、犯人への復讐を決意し、CIAの上官ヘンダーソン大佐に特殊スパイとしてのトレーニングを志願。スパイとしては素人ながら、持ち前の頭脳を駆使した、CIAにすら予測不能な方法で、ヨーロッパ各地に潜むテロリストたちを追い詰めていくチャーリーだったが、その裏には驚くべき陰謀が隠されていた。

　そんな“殺しのアマチュア”のCIA分析官 チャーリーの声を担当するのは、『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』、『オッペンハイマー』でもラミの吹替を担当した中井和哉。「ラミ・マレックって何者なんでしょう？　何度か彼の吹き替えを担当させていただきましたが、今回は纏っているオーラが全く違います」と語る中井は、そんなラミが演じる主人公チャーリーについて、「妻との穏やかな日々を大切にしている地味な男にしか見えません。大胆な言動をすると心配になります。『復讐』というミッションがあまりにも似つかわしくなくて、でも強い思いと明晰な頭脳が魅力的で。また新たなラミ・マレックをぜひ楽しんでいただきたいと思います」と語っている。

　ローレンス・フィッシュバーンが演じるヘンダーソン大佐の声を担当するのは、『マトリックス』シリーズのモーフィアス役をはじめ、数多くの作品でフィッシュバーンの声を担当してきた玄田哲章。玄田は「この作品は“スパイアクション・サスペンス”なんですが、設定が実に新しいというか、変わっているというか、CIAの分析官で、そもそもスパイじゃない男の復讐物語。その地味～な男チャーリーを特殊スパイに鍛えあげるのが私の役ヘンダーソンです。数か国を舞台に予測不能なアクションがくりひろげられるスケールの大きな作品ですので、ぜひ劇場で興奮して下さい！　そして、何もおこらない日常こそがベストであるということを」と語っている。

　テロ攻撃によって命を奪われてしまうチャーリーの最愛の妻サラ・ヘラー役を演じるのは坂本真綾。「サラの表情はチャーリーのすべてを包み込むような慈愛に満ちていて、二人の間に流れる平和な空気が心地よくて、本当に素敵な夫婦関係なんだなと思いました」と語る坂本は、「そんな穏やかな日常をある日突然理不尽に奪われることがあるという恐怖と、そのとき自分ならどんなふうに受け止めるかを想像したりもしました。個人的には、ラミ・マレックの独特の存在感に魅入ってしまって、物語の最初から最後まで緊張と興奮で目が離せなかったです。」と本作の魅力を明かす。
　
　そして、チャーリーの復讐を手伝う謎に包まれた情報提供者・インクワラインの声は、「機動戦士ガンダム00」のマリナ・イスマイール役などで知られる恒松あゆみが担当。恒松は「インクワラインは、はじめは掴みどころがなく、淡々としたキャラクターだと思っていました。でもその心の内には深い悲しみを抱えていました。彼女は自身とチャーリーを重ねていたのだと思います。当たり前の日常が突如奪われる恐怖。張り詰めた緊迫感。まったく予想できない展開。気が付くと息をするのを忘れてしまうほど、のめりこんで物語を追っていました。これまでにない新たなスパイ映画を、是非劇場で」と見どころを語っている。
　
　そのほか、チャーリーの同僚でCIA諜報員のザ・ベア役に咲野俊介、CIA本部の幹部ムーア役に楠見尚己、CIA長官のオブライエン役に山像かおり、チャーリーの動きを追うCIA職員ケイレブ役に竹田雅則、テロリスト集団のトップ・シラー役に村治学、テロリストのエリッシュ役、ブラジッチ役、フランク役にそれぞれ森宮隆、前堂友昭、木村香央里、チャーリーを追うCIAのパーク役に伊瀬茉莉也、CIA職員役に石毛翔弥が集結した。（編集部・入倉功一）

映画『アマチュア』は4月11日より全国公開