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ディズニー『プリンセスと魔法のキス』新シリーズ、制作棚上げ

映画『プリンセスと魔法のキス』より
映画『プリンセスと魔法のキス』より - Walt Disney / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが、Disney+(ディズニープラス)用に進めていた映画『プリンセスと魔法のキス』のオリジナルアニメーションシリーズ「ティアナ(原題) / Tiana」の制作を棚上げにした。Deadlineなどが報じた。

【画像】ディズニー初の黒人プリンセス映画『プリンセスと魔法のキス』

 これは、ストリーミングサービス用にはもうシリーズ・映画含めて長編は作らないという方針転換を受けてのもの。「ティアナ(原題)」の制作は2020年、「ズートピア+」「ベイマックス!」「モアナ(原題) / Moana」と共に発表されたが、方向性を見いだせなかったのだという。

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 「ズートピア+」「ベイマックス!」は2022年にDisney+でリリースされ、「モアナ(原題)」は制作途中で劇場映画に格上げされて、『モアナと伝説の海2』として昨年公開されて世界興行収入10億5,598万3,652ドル(約1,584億円)を上げる大ヒットを記録した。なお、ディズニー傘下のピクサーに関しても、昨年12月にリリースされた「『インサイド・ヘッド』の世界より:ライリーの夢の製作スタジオ」、今年2月にリリースされた「ウィン or ルーズ」以降は、Disney+用のシリーズではなく、長編劇場映画に注力することが明らかになっている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル150円計算)

 ディズニーの広報は今回のビジネス方針変更に伴い、Disney+用のシリーズを主に担当してきた同社のバンクーバーのスタジオでレイオフ(一時解雇)を行う予定だと The Hollywood Reporter に認めている。

 『プリンセスと魔法のキス』(2009)は、ニューオーリンズを舞台に、ひたむきに夢を追う女性とカエルの姿に変えられた王子とのラブストーリーを描いたロマンチックなミュージカルで、ディズニー初の黒人プリンセス映画としても話題となった。アニメシリーズの制作は棚上げとなったものの、短編スペシャルの制作が予定されているという。アメリカのディズニーランドでは「スプラッシュ・マウンテン」が『プリンセスと魔法のキス』テーマの新アトラクションに変更されていることからも、ディズニーにとって同作が大切な作品であることには変わりなさそうだ。(編集部・市川遥)

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