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11歳で交通事故に遭い下半身不随に…夢をかなえた『ウィキッド』ネッサローズ女優

ネッサローズ役の新星マリッサ・ボーディに注目!
ネッサローズ役の新星マリッサ・ボーディに注目! - (C) Universal Studios. All Rights Reserved.

 映画『ウィキッド ふたりの魔女』で主人公エルファバ(シンシア・エリヴォ)の妹ネッサローズを演じたのは、米ウィスコンシン州生まれの24歳の新星マリッサ・ボーディだ。ネッサローズと同じく車椅子ユーザーである彼女は、オーディションを経て、初の長編映画出演で大役をつかみ取った。

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 マリッサは11歳の時、児童演劇の練習に向かう途中で交通事故に遭って下半身不随となったが、夢を諦めることはなかった。「11歳で車椅子生活が始ましたが、わたしのような状況の人がスクリーンで活躍しているという印象はなく、それがつらかったです。当時からお芝居を続けていて特に感じました。だからこそ、ほかの人たちのためにもこの役を演じたかったのです」と並々ならぬ思いでオーディションに挑んだ。

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 インタビューに応じたマリッサは「本当にすごいキャリアのスタートになりました。本作がわたしにとって初めての大規模なプロの企画で、それが『ウィキッド』だなんて。高校生の頃は地元の劇場で舞台に立っていて、『残りの人生、何をしよう?』と考えたんです。『小さな町にとどまって地に足の着いた道を歩むか? それとも挑戦するか?』と。そして挑戦することに決め、カリフォルニアに移り、学校でパフォーマンスアートを学びました。卒業後は1年くらいオーディションを受け続けて、そんな時に『ウィキッド』の話があり、今ここにいるんです!」と瞳を輝かせる。

 ダンスホールで展開する「ダンシング・スルー・ライフ」のシーンでは、彼女が恋するボック(イーサン・スレイター)とのダンスシーンもある。「わたしたち2人のバランスが重要だったので、いろいろと試しました。障害があって日頃から車椅子に乗っている振付師がいたのが、とても良かったです。彼女はダンサーでもあるので、どのように空間を使って動けばいいかがわかっているんです。わたしはダンスとは“言葉なしの会話”なのだと学びました。ちょっと間抜けで楽しい会話的な瞬間も、作り出すことができるんですよね」とボックとの愛らしいダンスについて語った。

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 ダンスだけで約2か月リハーサルをしたというマリッサは、「すごく長い間この映画に取り組んでいたので、撮影が終わって映画にさよならをするのが少しつらかったです。今でも心の中に残っています」と本作への思い入れの深さを明かす。また、製作陣はバリアフリーに取り組み、マリッサのために車椅子対応の特注のトレーラーも用意した。マリッサは「これが車椅子社会の前例となって、こういうことも可能なんだとわかってもらえるといいですよね。できるのです、しかも簡単に。車椅子を使っている人が現場にいて、予算があるなら、こうして融通を利かせられるはずなんです」と本作が切り開くより良い未来へと思いをはせていた。(編集部・市川遥)

映画『ウィキッド ふたりの魔女』は公開中

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