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降板危機も…「デアデビル:ボーン・アゲイン」パニッシャー復活までの紆余曲折【ネタバレあり】

第4話に登場したパニッシャー/フランク・キャッスル
第4話に登場したパニッシャー/フランク・キャッスル - (c) 2025 Marvel

 ディズニープラスで配信中のマーベルドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」でパニッシャー/フランク・キャッスルを再演したジョン・バーンサルが、同キャラクター復活までの紆余曲折を Entertainment Weekly に明かした。(以下、第4話のネタバレを含みます)

【画像】Netflixシリーズ時代のパニッシャー

 フランク・キャッスルは、法やモラルに臆せず犯罪者を殺害する処刑人。「ボーン・アゲイン」の前身である「Marvel デアデビル」のシーズン2で初登場し、ヘルズ・キッチンで自警団活動を行う主人公・デアデビル/マット・マードックとも衝突した。

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 「ボーン・アゲイン」の第4話「司法にはかくあるべし」では、マットがフランクの隠れ家を訪れ、二人が再会を果たした。マットが弁護したヘクター・アヤラ/ホワイトタイガーの命を奪った銃弾にパニッシャーの紋章が刻まれており、フランクの証言により、襲撃犯がパニッシャーの模倣犯であることが判明した。

 単独ドラマ「Marvel パニッシャー」(2017~2019)以来の再演となったバーンサルは、本作がパニッシャーの新たな物語の足がかりになったと告白。登場時間はわずかだったが、「本当に演じたいフランク・キャッスルへと近づく扉を開いた」と手応えを感じているようだ。

 しかし、バーンサルが納得のいく復帰に至るまでにはいくつもの困難があった。当初「ボーン・アゲイン」は、Netflixシリーズとは違う方向性で制作されており、マーベル・スタジオの幹部が出来上がったフッテージ映像から納得のいく作品ができないと判断し、脚本家・ショーランナー・エピソード監督を刷新。Netflixの正統続編へと方向転換するなど、大規模な見直しが行われた。

デアデビルともバチバチ! - (c) 2025 Marvel

 バーンサルは、立て直し前の脚本を受け取っており「その時のバージョンでは、私が求めるフランク・キャッスル像が見えなかった」と当時の正直な心境を告白。Netflixシリーズ版の設定と整合性がなく、ファンの期待に応えられないと判断したバーンサルは「やる気が起きなかった。だから、(企画から)降板せざるを得なかった」とパニッシャー復活は絶望的だったと振り返った。

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 その後、制作陣の入れ替えで「Marvel パニッシャー」の脚本&製作総指揮を務めたダリオ・スカーダペインが新たなショーランナーに就任。パニッシャーをよく知る人物の起用で、バーンサルの意見も反映されるようになった。「私も話し合いに参加することができました。フランクが心理的、肉体的にどんな状態にあるのかを具体的に詰めました」。また、セカンドユニットの監督であるフィル・シルヴェラの復帰、バーンサルのスタントダブルの存在もパニッシャー復活に大きく影響していたという。

 こうして再びパニッシャーを演じる機会を得たバーンサルは、「この業界では、自分の意図を明確に持つことが大事なんです」とコメント。「どれだけそのキャラクターを愛していても、どれだけ演じたくても、それだけでは不十分。キャラクターに敬意を払い、過去のバージョンを大切にし、ファンに誠実である必要がある」と力強く語っている。

 マーベルは現在、パニッシャーを主役とするスペシャルドラマの制作を進めている。バーンサルは、レイナルド・マーカス・グリーン(『ボブ・マーリー:ONE LOVE』)と共に脚本開発に取り組んでおり、「これまで以上に本能的で、心理的に複雑で、観客に媚びることのないパニッシャーを見せたい」と意気込んでいる。(編集部・倉本拓弥)

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ディズニープラスにて独占配信中

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