恨みは恨みしか…朝ドラ「あんぱん」心に響く母・羽多子(江口のりこ)の名セリフ

今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合・月~土、午前8時~ほか)の第4回が3日に放送され、江口のりこが演じるヒロインの母・朝田羽多子の名セリフが多くの共感を呼んだ。
「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとした「あんぱん」は、激動の時代を生きた二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語を描くオリジナルストーリー。「花子とアン」「Doctor-X 外科医・大門未知子」などの中園ミホが脚本を手掛け、暢さんをモデルとしたヒロイン・朝田のぶを今田が演じ、やなせさんがモデルの柳井嵩役を北村匠海が務める。
3月31日から始まった第1週では、幼少期ののぶ(永瀬ゆずな)と嵩(木村優来)の出会いが描かれており、昨日の第3回で母・登美子(松嶋菜々子)が去ってしまった嵩を自分が守ると宣言したのぶ。第4回でも、同級生に「弁当をよこせ」と絡まれる嵩の前に立ちはだかり、「ひきょうもんは許せん!」と応戦した。ところが、揉み合ううちに二人とも負傷。相手は頭から血を流す怪我をし、羽多子(江口)が「大事な息子さんに怪我をさせてしもうて申し訳ありません」と両親に謝罪した。
のぶは怪我をさせたことは謝ったものの、弱いものいじめは許せない様子。そんなのぶに羽多子は、いくら自分が正しいと思っても、乱暴してはいけいない。痛みつけた相手に恨みが残るだけで、「恨みは恨みしか生まんがよ」と諭した。羽多子の言葉は視聴者の心にも響き、「本当にそうですね」「名シーン」「胸にずしんとくる良い言葉でした」と反響を巻き起こした。
この日の放送では、のぶの父・結太郎(加瀬亮)が出張からの帰りの船上で、心臓発作のため亡くなったことが明らかに。「早すぎる」「悲しすぎる」と惜しむ声が続々と上がった。(清水一)