二宮和也、朝ドラ「あんぱん」は実写版“アンパンマン” 松嶋菜々子と夫婦役「みんなに自慢します」

今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、漫画家やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩(北村匠海)の父・柳井清を演じる二宮和也。本作で朝ドラ初出演を果たした二宮が、オファー当時の心境や、「実写版“アンパンマン”のような感じ」と表現するドラマの見どころを語った。
本作は、「アンパンマン」を生み出したやなせさんと妻・小松暢さんをモデルとした朝ドラ112作目。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語をフィクションとして描く。脚本は、「花子とアン」(2014)以来2度目の朝ドラ脚本となる中園ミホが手掛けている。
二宮ふんする柳井清は、出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深く、嵩が大好きな父親だ。物語は、清がすでに他界しているところからスタートしている。(編集部・倉本拓弥)
Q:嵩の父親役としてオファーを受けた際の気持ち
朝ドラには呼ばれることはないんだろうなと思っていたので、びっくりしました。発表されてからはどこに行っても「おめでとう」と言っていただき、主役かと思うほどの祝福を受けました(笑)。僕がオファーを受けたときは、まだ嵩役が発表されていなかったので、あとから北村くんだと知ったんですよ。ドラマで同じ作品に出るのは初めてですが、バラエティー番組でお会いしたときは、クールな印象で、すごく器用な方だと感じていて。割と性質としては同じ属性にいる人間なのかなと感じていたので、親子というのはしっくりくるものがありましたね。そして、妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね、みんなに自慢します(笑)。
Q:柳井清をどんな人物だと想像して芝居に挑みましたか?
嵩が進んでいく道のきっかけを作った人だと思うので、なるべくやさしさとあたたかさを嵩の心に残せるようにしたいと思っています。生前もきっと、嵩のやりたいことに対して選択肢を与えながらも強制はしないような、当時にしては柔和なお父さんだったんじゃないかなと。ただ、嵩が小さいころに亡くなっていて、思い出にも限りがあるので、嵩にはなるべく思い出してほしいですね(笑)。人間というのはやっぱり苦しいときに楽しい記憶を思い出すもので、本来ならば嵩にとっては思い出さない方が豊かな人生なんだと思いますが……。僕、二宮個人としては、いっぱい思い出してほしいです(笑)。
Q:作品の見どころは?
物語はもちろん、キャストの方々がすごく豪華ですよね。それぞれのキャラクターが濃いので、まさに実写版“アンパンマン”のような感じで、ワクワクします。出演者ではありますが、僕も視聴者の皆さんと一緒に放送を楽しみにしています!