ポン・ジュノ&山崎貴は『ゴジラ-1.0』『ミッキー17』をどう見たか 対談映像が公開!
映画『ミッキー17』のポン・ジュノ監督と『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督はそれぞれの作品をどう見たのか、互いの前で明かす対談映像が公開された。
第92回アカデミー賞作品賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』(2019)以来となるポン監督の新作『ミッキー17』は、ワーナー・ブラザースのハリウッド映画。ブラック企業のトップに“使い捨てワーカー”として搾取され、命を落とすたびに複製されてついには17人目のコピーとなった“ミッキー17”(ロバート・パティンソン)の逆襲を描く。
山崎監督は「社会的な問題も扱っているのですがとにかく面白いんですよ。それがこの映画の何よりの特徴だと思います。ひたすら面白い」「ちょっと打ちのめされましたね、僕も次の次の映画をアメリカで撮る事になっているのですが、こんな作品ができてしまうとやたらハードルが高くなってしまって本当に迷惑だなと思いました」とジョーク交じりに、ハリウッドでも自身のカラーを遺憾なく発揮したポン監督を称賛。
さらにVFX制作者でもある山崎監督が、大雪原を舞台に謎のクリーチャー・クリーパーたちが群れをなす『ミッキー17』の大スペクタクルシーンに感銘を受けたと語ると、「確かにこのVFXの中でも核心の要素となるのが今(山崎監督が)抱いていらっしゃるクリーパーです」とぬいぐるみを指さしたポン監督。
「ベイビークリーパー、ジュニアクリーパー、ママクリーパーの3種類が出てきますが、ゴジラとミニラのように最も大きな予算が投じられたのがクリーパーでした」「作っている当時は気づかなかったのですがポスプロの段階で見た時に、あーこれは『風の谷のナウシカ』の王蟲に似ているなぁと思ったのです。もしかしたら自分の中に眠っていた潜在的なものが影響を与えたのではと思いました。子供のころから宮崎駿監督の作品は数十回見てきましたから」と敬愛する宮崎監督の影響について言及した。映像にはポン監督が『ゴジラ-1.0』の表現について語るさまも収められている。(編集部・市川遥)
映画『ミッキー17』は公開中