『押切』初日舞台挨拶

2000年9月14日

　『押切』完成披露舞台挨拶

徳山秀典
初音映莉子
佐藤善木

会見日：9月2日
パーク・ハイアットホテル

『押切』
新宿ジョイシネマ (レイト)
配給：オメガ・ミコット

伊藤潤二の人気コミックを映画化した『押切』の完成披露舞台挨拶が、去る9月２日に都内・新宿ジョイシネマ３で行われた。当日は徳山秀典、初音映莉子の主役二人と監督の佐藤善木らが出席。集まったたくさんのファンで、会場は大いに盛り上がった。

Q	原作であるコミックとの違いは？
佐藤	「リング」シリーズなどを筆頭に、最近のホラー映画では女優がメインのものが多かった。だから、最初から少年を主人公にしたホラーを撮りたいと思いました。徳山くんは見ての通り小柄なんですが、彼を主役に考えたときに「美形の普通の少年」という設定でいこうと考えた。徳山くんは非常にナイーブな面と、反対に“悪”の一面があるんです。そのギャップがいい味を出していると思います。ぜひ、そこに注目して欲しいですね。あと、初音さんは、『うずまき』の時とはまた違った演技をみなさんに観て欲しいです。
Q	初音さんはホラーは苦手だそうですね。
初音	はい、そうなんです。でも、伊藤潤二さんのコミックは全部持っているんですよ。前作の『うずまき』に出演したときに、まず原作を読もうと思ってそのときに揃えたんです。だから、『押切』ももちろん読んでいました。ホラー映画はあまり観ませんが、自分が出演している映画は観ます。
Q	徳山さんは今回は出番が本当に多いですよね。
徳山	撮影中にすごく痩せましたよ。まるで何かに憑かれたみたいに（笑）。僕、結構霊感が強いところがあるんですよ。例えば、助監督はいないと言ってるのに、僕にはスタジオの向こうの方に白いモノが見えたりとか。
初音	その話は私は今、初めて聞きました。
徳山	その頃は、きっと車で寝てたんでしょう（笑）。
初音	徳山さん、私がいない時に結構つらい目にあってたんですよね（笑）。
Ｑ	監督にお聞きしますが、ＮＧはどちらが多かったですか？
佐藤	ズバリ、初音さんです（笑）。彼女はリハーサルは本当にすばらしいのですが、本番はきっと緊張しちゃうんでしょうね。徳山くんとは、僕と同じ次元で演技や映画について話しができてプロの役者だなと思いました。だから撮影は僕にとっては、とても楽しいものでしたね。
初音	私も現場では、徳山さんにいろいろとアドバイスをしてもらいました。
Q	映画のようにもし異次元の世界があるとしたら、何をやりたいですか？
徳山	僕は、そうですね、警察官がいいな。駅前の派出所とか（笑）。あとは、宝くじを当てたい！　なんか割と普通の発言ですね（笑）。
初音	異次元ということは、もう一人の自分が存在するということですよね？　そうしたら、まず異次元の自分に会いに行きます。それから友達に会ったりとか、探検してると思います（笑）。
佐藤	僕は女子プロの技をかけてみたい！　そういう願望が昔からあるんですよ。絶対やってみたいな。映画をよく観てくれると、その願望が現れているシーンがありますよ。
Ｑ	映画の見どころは？
徳山	ハイビジョンカメラで撮影しているので、その映像をよく観てください。
初音	『押切』を観て、家に帰っていい夢をみてください（？）。あ、いい夢をみてくれることを願っています。
	舞台挨拶終了後の囲み取材にて
Ｑ	お二人は今回の撮影で初めてお会いしたのですか？
徳山	初音さんとは高校が同じなんですよ。最初に会った時は、大人しそうな人だなと思った。こんな物静かな感じの人と、上手くやっていけるかなって思いましたよ（笑）。
初音	そうだったんですか？（笑）
Ｑ	現場は楽しそうな雰囲気ですね。
徳山	楽しかったですよ。でもコワイ体験もいっぱいしたけど（笑）。僕、さっきも言いましたけどこの撮影の時に大分霊感がついちゃったっていうか、ベッドの上にいないはずの人が見えたりとか、そういうことが結構ありましたね。
初音	そうですか。私は全然普通の現場と変わりないと思いましたけど。
徳山	初音さんには、いても見えないんだよ（笑）。
Ｑ	今後はどんな役にチャレンジしてみたいですか？
徳山	僕、本当はミュージシャンなんですよ（笑）。だから、芝居も頑張りたいし、歌も同じように頑張っていきたいと思います。
初音	私は徳山さんが言ったように、暗いとか静かな印象があるみたいなので、役の上ではそういうのが裏切りたいなと思います。

『押切』
配給：オメガ・ミコット
新宿ジョイシネマ
上映中
21：00よりレイト
（日曜日休映）

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