まほのハリウッド日記18
おいらと愉快な仲間達~ホームレスのフライおじさんの巻~ |
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友達が、ロスにくると、いっつも言われるのが、「君の友達って、変な人ばっか、、 、」 うっうるさいわねーって言いたいとこなんだけど、確かにそうかも、、、。 でも個性溢れる仲間達の中でも一番キョーレツなのは、メルローズのホームレス、通 称フライおじさん。 皆さん、ロスのメルローズアベニューにお買い物に行った時は、ウォ-リーを捜せじ ゃないけど、是非是非フライおじさんを探してみて下さい。そして、mahoのお友達と 言ってみましょう。 きっと抱き締めてくれるでしょう(ウハハ)。 彼は、メルローズにある日本でもお馴染みのモSUBWAYモっていうサンドイッチ屋さんの 駐車場に暮らしているでっかーい黒人のおじさんです。歯は一本しかありません。ち ょっとだけ片足が不自由です。SUBWAYは、私のおうちから1分のところで、彼とはい つの間にかチョ-マブ達になってました。 サンドイッチを買いに行くたんびに、お友達のいない私は、フライの隣にちょこんと 座って、お昼を食べながら、人生とか恋についていつも語っています。 さてさて、ちょっと話は変わりますが、映画の撮影が終わるといろんな処分品が出ま す。小道具とか、事務所で食べてたお菓子とか、、、。もちろん最初に、スタッフに これ欲しい人-って聞いたりするんですけど、希望者がいないような、チャッチ-時 計だとかは、結局捨てちゃいます。 てわけで、ボンビ-な私は、よくおこぼれとして余ったお菓子やら、お皿やらをいた だくのですが、何しろ時計とかをいっぱいもらったので、ここはひとつフライのおっ ちゃんにも分けてやろうと思ったヤサシー私は、お菓子やら、時計やら、千円グラサ ンやらが山ほどはいった紙袋(残り物福袋??)をもって、フライおじさんにプレゼ ントしたのです。でも、渡した瞬間急にこっぱずかしくなった私は、いきなり脱走。 「オーイマホ。なんだよ-何がはいってんだよ」というフライに「いいから受け取っ てくれー」。 、、、なんか我ながらちょっとかっこいい。まるでクリスマスのサンタ ?メルローズの奇跡?袋を開けて喜ぶフライを想像しながら、私は、家路についたの でした。 そして、1週間後の日曜日。 仕事もオフだし、久々に、サンドイッチでも食うかーと 、SUBWAYに出かけると、なななんと、そこには、見違えるようにキレイになったフラ イの姿が!! 今までは、チョ-ずたぼろの服だったのに、いったいどうしたんだフ ライ! なんて、ビックリしていると、フライが、一本歯をむき出しにして満面 の笑みで近付 いてきた。 そしていきなりのハグ、、ググググ、なんか酸っぱいにおい。 「フライ一体なんで、そんないい服きてんの」と聞くと、どうやら私のお陰らしい。 なんと、この人、あの千円グラサンと千円時計を全部売っちまったらしい。まったく びっくりだよ。すごいよあんた。 そして一夜にして、長者(?)に変身してしまった わけです。そして、両手一杯のマックの袋。聞けば、チョッとした祝いに、仲間と分 けて食うのだそうだ。 せっかく入ったお金を一夜で使い果たしたフライ。 そして一週間後には、元通 りの汚ね-フライに戻ってた。なんで、彼がホームレスな のか何か分かった気がしたのでした。 余談ですが、それからちょっとして、寒くてもTシャツばッか着てる、おなじくボン ビーな私の彼が、なぜかダサダサのセーターを着てるのを発見。 「君一体そのダッサいセーターどこで手に入れたんだね」 と問いただすと、 「あのね-、俺が寒そうにしてたら、あのサブウェイんとこにいっつもいる歯抜けた ホームレスがくれた。イエイ」 って言いやがった。 、、、まじ情けなかった。 森田まほ 来週に続く… |