まほの[子連れ]ハリウッドへの道23
バーモント・カレーは一流シェフの味?!(料理ベタでもOK!!!の巻 ) |
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日本に、ダンナが来たとき、私の友達はよく彼にこんな質問をしておりました。 「マホの料理食べた事あるー??」 「あるよー。マホは、日本一料理がうまいさ」 とだんなは答えます。わっはっはっ。 しかしこの答えによって、友達はアメリカ人は一体なんて味音痴なんだ!! と考えます。 というのも何を隠そう、日本にいた頃私は料理がへたくそな事で有名でした。別に料理がキライとかじゃあなく、むしろ大好きな方でただ、いつも必死に作ってはいるんだけど、どうにもこうにもうまくいかない。 目玉焼きを作ろうにも、焦げる。ケーキを作ろうにも、水と牛乳を入れ間違える。 私は、高校時代、野球部のマネージャーをしていたのですが、一度、マネージャー同士で、それぞれ部員にケーキを作って行こうって事になりまして。こりゃあえらい事や、と思いつつ徹夜でシュークリーム作りを試みるも失敗。皮が、焼いたらプくッと膨らむはずなのになぜかソースせんべいのようにぺったんこなった。クリームも、三温糖(茶色い砂糖)を使ったせいでなんだかあまりいただきたくないビミョーな色に。結局、ローソンで買ったロールケーキをわざとらしく銀ホイルに包んで持って行ったりして……。 だから、私がアメリカへ行くと決まったとき、みんなが心配してくれたのは、英語力とかそうゆう話よりも、「君、料理は?」っつー事だったんです。 でも、結局一人暮らし(まあ、ルームメイトはいたけど)だし、作らざるを得ない状況になると人間なんとかなるもので、まずい飯ながら私は土井かつよさんの本を片手にかなり頑張っておりました。 ただ、私の場合一回の料理を作るのにかなりのエネルギーを使うため、一週間にいっぺんしか作れないんです。つまり、肉じゃがを作ろうと思うと、月曜からラーメン、茶漬け(火)、肉じゃが!!!(水)、肉じゃが残り、(木)、肉じゃが残り(金)、マック(土)、パン(日)。こんな感じ。 おかあちゃんごめんよ。 この、サイテーなスケジュールの中、ダンナは毎週水曜にだけ来ていたんですな。しかも、肉じゃがなんてどんなもんか知らないし、ちょっとやそっと味が濃くても 「オー、デリシャス!」 となるわけです。 そして極めつけは、カレー。ダンナはカレーが大好物だと言う事を前にほのめかしていたので、ある日私はいっちょカレーを作ってやるか! と思い立ちました。 ごそごそと、仕送り食糧の中から、バーモントカレーを取り出し、お湯で煮ること3分。さらに、サトウの御飯もレンジで1分チン。これを、うまーくきれいにお皿に持って、御近所のダンナのおうちにもってってやったわけです。 「これ、作りすぎたから食べなよー。」 「ええっ。ありがちょー。……もぐもぐ、ヒョエエエエ。なんておいしいんだー!!!こんなにうまいカレーはおいら初めて食べたー」 「まじー?けっこう時間かかったんだよー。隠し味にリンゴとはちみつを使ってみたー。うふふー」 「き、君は、今まで出会った女の子の中で一番の料理上手だああ。よ、嫁さんになってくれー!」(すみません。実際こんなプロポーズは言ってません、あくまで、推測) と、まあこんな具合さ。 へへん。とにもかくにも、いまだにやつは私が世界一のコックと思っている。私のうちの台所は当分の間男子禁制になりそうだ。 これを読んだ、うちのダンナの友達のあなた。訳して聞かせたりしたら、命はありませんよ。フフフフフ。(……ていうかまじでやめてくれー!) <お知らせ
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来週に続く… |