まほの[子連れ]ハリウッドへの道24
大根役者まほ登場!(楽しい楽しいエキストラ!の巻 ) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
金なしボンビーだった私は、よくエキストラのバイトをしておりました。というのも、私の仲良しの友達がエキストラ稼業のオニで、その子は毎日毎日エキストラのバイトで生活をしているくらいだったんです。 で、私はたまーに彼にバイトを紹介してもらったりしていたわけ。 その子は、エキストラのバイトでホントにスッッゴイ量のセレブに会ってました。音楽界でいえば、ジャネット・ジャクソンのプロモでしょ。 俳優さんなら、ブラピにエドワード・ノートン…って言ったらもうお分かりですよね。そう、あの『ファイトクラブ』でのエキストラです! うらやましー。でも、その代わり(観た人にしかわかんなくてごめんなさい)ブラピの手下役で、丸坊主にしなきゃいけなかったらしい。髪はえそろうまで、仕事全然なかったとさ。かわいそーに。 まあ、そんなわけで彼に初めて紹介してもらった仕事は、今ムーランルージュの主題歌が大ヒット中のピンクのプロモ。私達は道路にたむろするストリートキッズの役。エキストラには、当然メイクさんとか、衣装さんとかもつかないんだけど、そういうコスプレ(?)が、なにげに大好きな私はがぜん張り切った! 黒いストッキングをびりびりにして、パンクな服来て、ブル中野ばりのメイクをほどこして、ストリートキッズの出来上がりさ。 前のウータンクランの時は、一人だったから、借りてきたネコ状態(?)だったけど、今回は友達4人と一緒だし。私はかなり御機嫌だった。 現場について、3時間ほど待ってからようやく本番。監督からエキストラに指示が飛びはじめる。こんな時、私はなるべくめんどくさい事を言われないように下を向いたりして視線をそらすようにするんです。 だって、アメリカ人ってなりきりの達人! 言葉では言い表せないくらい、ちょっとした演技がうまいんだもん。例えば、いきなり、「君と彼は恋人同士、仲よさそうに歩いてきてとか言われても、普通はぎこちなくなっちゃうでしょ? でも彼らの場合、今日その日初めて会った赤の他人同士でも、「アクション!」の声がかかると、もう超恋人なの。ホントにナチュラルに。 耳をすますと聞こえてくるんだもん、甘い恋人同士の会話が! 「今日は、どこに行こうか、ハニー」 「そうね。今日は、この前あなたが話してた、なんとかっていうレストランがいいわ。」 台本なしで、フツーにこんなふうに会話ができるなんて、すごすぎる。友達同士でもこんなのするの難しいのに。 すごいよね。ほんと。一体どうすれば、あんなに演技が達者になれんだか。 でもそうゆうの、めちゃ苦手なのがこの私さ。一応小学校の時演劇部だったけど、演技は無理に等しいね。自然に、歩こうとするのがやっと。どうしても、カメラをちら見しちゃうんだよね。ようは、恥ずかしがり屋さんなのよ。 だから、監督の方はなるべく見ないよーに…していたのに! 「そこの日本人の子」 はて、誰のことかしら。まずは、ちょっとしらんぷり。 「君!」 くそお。ブル中野メイクがきいたか。 私は、監督のところまで演技指導で呼ばれることに…。 しかも、監督の横には女子プロもビックリのメイクをほどこした、ピンク様がたっていらっしゃるじゃないの!!! こ、こわい! このお話は、長くなっちまうんで今日はここまで。一体、まほはどんな無理難題を押し付けられるのか! 大根まほの運命はどうなる??? 次週こう御期待! <お知らせ
>
来週に続く… |