頼りがいがあって誠実でピンチの時に助けてくれるのはヒーローの基本。
美しく容姿に異性を感じさせない孤高の存在。
幼い頃、女の子ならどこかにこういう男の子がいるんだと思っていませんでしたか?
その妄想を実体化させたのがハクです!
ま、こういう男子は現実に存在しないということを身にしみて知り、女の子は大人になっていくわけですがー。
千尋を見守り、辛い時になぐさめてくれてひたすら支えてくれるハクは、彼女におけるビューネくん。
キスシーンすらないところに、恋だの愛だの以外を描きたかったという宮崎監督のこだわりが感じられます。
彼の声を同年齢の男の子に担当させたのは嬉しい配慮です。
女性の声優が男性のパートを担当するのってありがちですがシラけますよね。
実際この映画の声のキャスティングは登場人物のキャラクターとほぼ一致しています。
夏木マリ…いいんでしょうか?あんなにそっくりで。
ハクは千尋と再び会うことを約束しますが、現実の世界で人間として会ったらどうなるのでしょうか?
彼の学生服姿、ネクタイ姿、あまり観たくないかも…。
「リゾートで会った男とは都会で会うべきじゃない」と千尋は悟るかもしれません。
|